Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 機は熟した? 万全のフルミネンセ、単独首位に。
第25節 フルミネンセ 3-0 ブラジリエンセ
ブラジル全国選手権は、9月10〜11日に第25節が行われた。リオ・デ・ジャネイロ州ボウタ・ヘドンダのエスタジオ・ハウリーニョ・ジ・オリベイラで行われた フルミネンセ×ブラジリエンセ は、絶好調FWトゥッタの2ゴールなどで快勝したフルミネンセが、サントスを抜いて首位に浮上した。 試合は、前後半の序盤こそブラジリエンセが攻めに出たが、その後はフルミネンセが最後までゲームを支配した。前半を 0-0 のまま迎えた43分に、DFガブリエウのパスを受けたFWトゥッタが、右足を振りぬいてフルミネンセが先制。そのフルミネンセは68分にもFWトゥッタが2点目となるゴールを決めると、71分にはMFペトコヴィッチがドリブルで2人を抜き去ってゴールを決める離れ業をやってのけた。 3-0 で快勝したフルミネンセは、敗れたサントスを抜いて首位に浮上。彼らは昨年以上に好調だ。昨年はFWホマーリオ、FWエジムンド、MFハモン、DFオジバンなど、ベテランを中心としたチームをつくり、リオ・デ・ジャネイロ州のクラブでは最高の9位で昨シーズンを終えた。今季は彼らを一掃して下の世代を重用する「選手の若返り」を図った。これが功を奏し、DFガブリエウやFWトゥッタなどが台頭。昨年優勝を経験したMFプレット・カーザグランジ ( 元サントス ) を加え、昨年以上のチーム作りに成功した。この日の勝利で首位に立った彼らは、悲願の優勝も視野に入れて、次節以降に臨んでいくだろう。今季は機が熟したと言えるのかもしれない。 ブラジリエンセは、今季2部から昇格したばかりのクラブ。オフシーズンにMFマルセリーニョ・カリオカやMFバンペッタなどを獲得。こちらは、フルミネンセとは対照的に、ベテランを中心とするチームを作った。だが、この策は失敗。若手を中心に挑んだ同じ昇格組のフォルタレーザに先陣を許す形で、ブラジリエンセは下位に低迷している。1年での2部降格は絶対に避けなければならず、彼らが抱える悩みは想像を絶するものだと思われる。 その他の試合では、サントス×フラメンゴのクラシコがスコアレスドロー。代わってインテルナシオナウが2位に、ゴイアスが3位にそれぞれ浮上した。また、バスコ・ダ・ガマはFWホマーリオ&FWアレックス・ジーアスのアベック・ゴールで快勝した。そして、コリチーバを相手に 4-1 で快勝したサンパウロも、徐々に調子を持ち直しつつあるようだ。 写真; 43分に先制となるゴールを決めたFWトゥッタ ( フルミネンセ ) 。首位躍進の原動力は、この男とDFガブリエウの2人の驚異的な得点力にある。
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