Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 総合力の差は歴然。コリンチャンス、連敗を免れて首位を追走。
第25節 コリンチャンス 2-0 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は、9月10〜11日に第25節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×アトレチコ・パラナエンセ は、後半に2点を奪ったコリンチャンスが下馬評通り勝利をあげた。 試合は、後半になってようやく試合が動いた。59分、DFエドゥアルドのクロスに反応したMFマルセーロ・マットスがボレーでGKジエーゴ ( アトレチコ・パラナエンセ ) の足元をついて先制。リードを受けて余裕の出たコリンチャンスは、その後危なげなく試合をコントロールした。87分には、約4試合ぶりの出場にもかかわらず結果の出せる男MFカルロス・アウベルトの追加点で、コリンチャンスが 2-0 で昨季の準優勝チームに完勝した。。 コリンチャンスは、メインスポンサー MSI との契約交渉で揺れる中で貴重な勝利をあげた。首位陥落の直後に出た同社との契約解消の噂は、ブラジルはおろか南米中の興味の的となっていた。依然交渉中であり、どのような結果に落ち着くのか、全く予断を許さない。そんな状況でも勝ち点3を獲得できたことには大きな意味があると言えるだろう。獲得した新加入選手が、次々にチームに貢献する活躍を見せており、現在チームは順位こそ5位だが、首位との勝ち点差はわずかに2だ。コリンチャンスにもまだまだ優勝の可能性は残っている。 アトレチコ・パラナエンセはクリチーバの名門。昨年はFWワシントンやMFジャジソンらを擁して優勝にあと一歩のところまで迫ったクラブだった。主力放出の困難も乗り越えた今季のリベルタドーレス準優勝も褒められるべき成績である。しかし、今季は肝心のブラジレイロンでスタートダッシュに失敗したため、それが順位に大きく響いている。FWアロイージオのメキシコ放出、MFフェルナンジーニョのウクライナ放出というマイナスの話題と並行して、FWデニス・マルケス ( 元アルビレックス新潟FWオゼアスの実弟 ) の戦列復帰という明るい話題もある同クラブ。昨年のような成績をお望みなら、こんなところで立ち止まっているわけにはいかないはずだ。次節以降の奮起に期待したい。 写真; 59分に先制点を決めたMFマルセーロ・マットス ( コリンチャンス ) と、ベンチ前で彼を抱擁するコリンチャンスのベンチ組。
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