Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 順位を無視した意地とプライド。アモローゾが値千金の決勝弾!
第24節 サンパウロ 3-2 コリンチャンス
ブラジル全国選手権は、9月7〜8日に第24節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サンパウロ×コリンチャンス は、FWアモローゾが終盤に勝ち越し弾を叩き込んだサンパウロが、好調コリンチャンスに土をつけた。
試合は、両者の意地が緊迫した好ゲームを演出した。開始早々の2分、MFホージェルのパスを受けたFWニウマールがゴール左隅にシュートを決め、コリンチャンスが先制。その後、しばらくはコリンチャンスのペースで試合が進んだ。だが、FWマルシオ・アモローゾのゴールで28分に同点としたサンパウロも、徐々に勢いを盛り返した。勝利至上主義の気迫から、計8枚のイエローカードが乱れ飛んだ同試合は、終盤に追いつかれたサンパウロが、88分に勝ち越して勝利。調子をあげられない中で貴重な勝ち点3を得た。 サンパウロは今季、リベルタドーレスで優勝を飾ったのを境に士気が欠落。肝心のブラジレイロンでは低迷をきわめている。FWグラフィッチの負傷による長期離脱に加えて、FWルイゾンを名古屋に放出したことで慢性的なフォワード不足に陥っていた。しかし、この日はそんな不調を連想させない、質の高い試合を披露した。クラシコでの貴重な1勝で、サンパウロは蘇るか? 12月の世界クラブ選手権もあり、これ以上調子を落としてはいられないはずだ。 対するコリンチャンスは、先日獲得したFWニウマール ( 元リヨン ) が移籍後初先発でフル出場。しかも、そのニウマールが開始早々先制弾をチームにプレゼントした。首位奪還を狙うコリンチャンスは、せめて引き分けたかったはずだった。しかし、明るい話題で締めくくることはできなかった。MSI との契約終焉の噂が、選手たちにも動揺を与えているのかもしれない。 写真; 2点を決めて勝利に大きく貢献したFWアモローゾ ( サンパウロ ) 。ヴェルディ、パルマなどでプレイした豊富な経験は、今のサンパウロには欠かせない。
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