サンパウリーノとコリンチャーノ、ネット上で卑劣な攻撃

　先週、サンパウリーノ ( サンパウロのサポーター ) がインターネットを使ってコリンチャンスの公式サイトをハッキング。トップページが書き換えられるなどの事件が発生した。これに対抗するかのように、今週にはコリンチャーノ ( コリンチャンスのサポーター ) がサンパウロの非公式ファンサイトに報復。ブラジレイロンとは直接関係のないところで、予期せぬ「クラシコ・パウリスタ」が勃発した。

　最初に攻撃を受けたのはコリンチャンスの公式サイトだった。トップページに、リベルタドーレスで優勝したときのGKホジェーリオ・セーニやFWマルシオ・アモローゾの写真が勝手に掲載されたという。サンパウロ軍警察およびネットワーク技術者の調査によると、リベルタドーレス以後も低調なサンパウロのサポーターが、現在好調のコリンチャンスを妬んでハッキングを犯したというのが大方の推測であるらしく、コリンチャーノからの苦情もあったことから、同公式サイトは復旧作業で数時間サーバーを落としたという。

　これに黙っていなかったのは、コリンチャンス公式サイトの管理者でなく、コリンチャーノだった。攻撃を受けたのは、サンパウリーノが独自で運営しているファンサイト。トップページにコリンチャンスのロゴが大々的に掲載されたらしい。

　モルンビー、パカエンブーと南米屈指の巨大スタジアムをもつ両者の争いは、それぞれのピッチ上でなくネット上で繰り広げられている。このような卑怯かつ卑劣な争いを、いったい誰が楽しいと思うのだろうか。決着は是非ともピッチ上でつけてもらいたいものだ。