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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

サントス、ルイゾンを獲得して移籍交渉に幕引き。
ルイゾン、名古屋グランパスエイトを電撃退団し、サントスへ加入。

 昨年のブラジル全国選手権の王者サントスが、名古屋グランパスエイトとの交渉の末、FWルイゾンを獲得したと発表した。当初、バグネール・ラブ獲得に躍起になっていたはずのサントスだったが、獲得したのはルイゾンだった。

 ルイゾンは、1975年生まれの29歳。グアラニーでキャリアをスタートさせたルイゾンは、以後パウメイラス、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、バスコ・ダ・ガマ、コリンチャンス、グレーミオ、ヘルタ・ベルリン、ボタフォゴ、サンパウロ、名古屋グランパスと複数のクラブを転々としてきた。2002年韓日ワールドカップでは、ブラジル代表として来日したことで有名であり、さらに今年はサンパウロの一員としてリベルタドーレス優勝にも貢献した一人でもある。

 そのルイゾンの獲得を兼ねてから狙っていたのはサントスだったが、別で古巣のサンパウロもルイゾンの引き戻しを模索していた。ルイゾンの離脱で戦力低下を余儀なくされたサンパウロは、来たる世界クラブ選手権のことも考え、ルイゾンが必要だとする結論に達していたらしい。そんなサンパウロは、宿敵サントスにルイゾンを奪われてしまったことを当然よく思っていないようだ。

 サントスにとっても、ルイゾン獲得はある意味で苦肉の策でもあった。ホビーニョの後釜にふさわしい人材を探していたサントスは当初、CSKAモスクワに所属するFWバグネール・ラブに強い興味を抱いていた。CSKA側との交渉が打ち切られたことから、ルイゾン獲得に至ったという経緯があるのだが、当のサントス側は今回の移籍の成立を嬉しく思っているとのこと。経験豊富なベテランの加入により、ブラジレイロンの連覇を狙う体勢は整ったといったところか。

 かくして、ルイゾンは、またも海外のクラブ生活を1年も経ずして帰国することとなった。過去に所属したデポルティーボ・ラ・コルーニャ、ヘルタ・ベルリンでも1年ももたず、そそくさと母国のクラブへと引き返してきたルイゾン。今回の名古屋での生活にいたっては、約2ヶ月足らずという短期なものだった。ルイゾンの場合、下手に海外に移籍するよりもむしろ、母国でプレイするほうが本人のためでもあるように思える。

 写真; わずか2ヶ月で名古屋グランパスを離れ、サントスに移籍することが決定したFWルイゾン ( 元ブラジル代表 ) 。サントスの連覇に一役買うことができるか?

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