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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

バグネール・ラブの次はルイゾン? 終わらないホビーニョの後釜探し。
サントスの、欲張り補強計画

 ブラジル全国選手権で現在首位に立っているサントスが、FWバグネール・ラブ ( CSKAモスクワ ) との交渉と時を同じくして、この7月にJリーグ入りしたばかりのFWルイゾンにもオファーを出していることがわかった。サントスが名古屋グランパスに提示した移籍金は300万USドル ( 日本円にして約3億2,700万円 ) とのことだが、その額はさらに上がると思われる。

 FWルイゾンは、先のリベルタドーレスでも決勝でゴールをあげた元ブラジル代表FW。2002年にはセレソンの一員として来日しており、リベルタドーレスの通算最多得点記録ももっているベテランだ。一方で熱い男としても知られており、そのとき所属するクラブに貢献すればその都度試合中でも涙を流してきた。
 そんなルイゾンが今年来日した契機となったのは、元サンパウロ監督のエメルソン・レオン氏との確執だった。「チームにスーパースターはいらない」という哲学を強くもつレオンは、代表歴もあるルイゾンを冷遇し、今年のサンパウロ州選手権ではベンチに温存させることを強いてきた。これに反発したルイゾンは出場機会を求めて、兼ねてから移籍を志願していた。そして今、ルイゾンは名古屋でプレイしているが、ルイゾンが現状に 100% 納得しているかどうかは定かでない。

 そんなルイゾンの心の隙間に入り込んだのか、サントスが彼にオファーを出した。サントスは現在、FWホビーニョの後釜探しに躍起になっており、国内外を問わず新たな点取り屋を探している。その筆頭に挙げられているのは元パウメイラスのFWバグネール・ラブだが、このほどCSKAモスクワ側が「来週で決着を見なければ、ラブに関する交渉は凍結させる」と通告。事実上、バグネール・ラブの獲得が難しくなってしまったサントスは、即座に新たな補強を模索していたのであった。そこに「ルイゾン獲得」の話が浮上したようだ。当のルイゾンも、「サントスでプレイできるなんて光栄なこと。是非移籍したい」と前向きな発言をしているという。

 この移籍が実現するか否かは全くもって不明だが、バグネール・ラブの獲得が完全に消滅すれば、この話はにわかに現実味を帯びてくる。そして、ルイゾン獲得に失敗したとしても、サントスの「後釜探し」はしばらく続いていくであろう。

 写真; サントス入りの噂が浮上したFWルイゾン ( 名古屋グランパスエイト ) 。写真は、今季のサンパウロ州選手権での様子。

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