ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ジョとバグネール・ラブの意外なトレード案
MSI のコリンチャンス大改造計画 第2弾 ( 第三版 )

 ブラジル全国選手権で上位をキープしているコリンチャンスのメインスポンサー MSI が、どうしても諦めきれないFWバグネール・ラブ ( CSKAモスクワ ) 獲得のために、FWジョとのトレード案をCSKA側に提案したという。パウメイラス、サントスとバグネール・ラブ獲得の意志を表明した人物が、浮かんでは消えていったが、コリンチャンスはどういう結論に落ち着くのか。

 ジョは、1987年生まれの18歳。コリンチャンスのユース出身で、16歳でトップデビューを果たすと、昨年はFWジウ ( 現東京ヴェルディ1969 ) とともに2トップを形成した。2004年8月に行われたパウメイラスとの伝統のクラシコでは貴重なゴールをあげて勝利に貢献、一躍コリンチャーノの英雄にもなった選手だ。そんな彼もFWテベス、FWニウマールといった「年上の実力者」に押し出された格好で、今はベンチ要因に変わってしまった。「試合に出たい」と漏らす彼にベンフィカ ( ポルトガル ) が興味を示すなど、ピッチ外での話題に事欠かなくなったジョに、またもピッチ外の話題が舞い込んだのであった。

 MSI は今年2月にCSKAモスクワと移籍交渉を行い、バグネール・ラブ獲得まであと一歩と迫りながら、最終局面で交渉決裂に追い込まれた経緯がある。CSKAモスクワとの関係は、決して良好というわけでもない。だが、それでもなおバグネール・ラブを欲しがるのだから、MSI及びコリンチャンスの意気込みは並大抵のものでないことも言えるだろう。

 現在左足首の負傷で戦列を離れているFWジョは、CSKAモスクワとのプロ契約に調印するためモスクワに発っているらしく、ジョのCSKA入りは確実と言っていいだろう。だが、多額の移籍金+ジョを引き換えにしてバグネール・ラブを獲得するという MSI 側の策略は、多少の強引さも感じられる。

 かくして、ジョ⇔バグネール・ラブという前代未聞のトレードは実現するのか。約9ヶ月間に及んでいるこの交渉の終焉は、いつの日になるのだろう。

 写真; 若くして才能を開花させたFWジョ ( コリンチャンス ) 。次世代のブラジル代表候補として注目されるなど、世間の関心も高い選手だ。

ブログサイトマップ