ガンバ大阪のFWアラウージョ、来年はレンタルでクルゼイロへ。

　チームの絶対的な得点源だったFWフレッジをリヨン ( フランス ) に放出したクルゼイロが、ガンバ大阪でプレイするFWアラウージョとの交渉を成立させたことを公表した。完全移籍ではなく、レンタルでの移籍で、期間は１年間だという。クルゼイロにとって、この補強はプラスになるのか。

　アラウージョは、1977年生まれの28歳。今年は加入したガンバ大阪にて20試合で20ゴールをマーク。１試合あたり１点と非常に高いアベレージでゴールを量産している。これは、いなくなったFWフレッジにも劣らない得点力であり、Jリーグの情報が入りやすいブラジルでは、彼の活躍に注目を寄せるクラブも少なくなかったという。

　そんなアラウージョにラブコールを送っていたのがクルゼイロだった。クルゼイロは、2003年の三冠時代を取り戻すべく、四苦八苦を続けてきた。今季はFWフレッジやMFケリーらの活躍によって好成績を残してきたが、肝心のFWフレッジを放出してしまい、新たな戦力補強が急務となっていたのだ。
　アラウージョの獲得に際し、クルゼイロはガンバ大阪に500万ユーロ ( 日本円で約6億8,500万円 ) を支払うとの憶測もあり、年内でどれだけの金銭が動くのかにも注目が集まっている。

　しかしながら、クルゼイロが2003年の「あの頃」に近づける最良の絶好機は今季だという声もまた、少なくないのも事実。アラウージョの加入を来年まで待つだけの余裕が、今のクルゼイロにあるのだろうか。

　写真；　2005年8月31日現在でＪリーグの得点ランキングトップを走っているFWアラウージョ ( ガンバ大阪 ) 。