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Recopa Sudamericana 2005 〜レコッパ・スダメリカーナ 2005〜

昨年の借りをしっかりと返したボカ。レコッパ王者に君臨!
2nd.Leg オンセ・カルダス 2-1 ボカ・ジュニオールス

 欧州で行われる UEFAスーパーカップ と同様の位置づけをおく大会として南米で開催されている、前年のリベルタドーレス覇者とスダメリカーナ覇者とが対戦する2005年のレコッパ・スダメリカーナは、8月31日に 2nd.Leg が行われた。コロンビアはマニーサレスのエスターディオ・パログランデで行われた オンセ・カルダス×ボカ・ジュニオールス は、2-1 でオンセ・カルダスが勝利したものの、2試合合計 4-3 でボカ・ジュニオールスが優勝を飾った。

 3万人の大観衆が詰めかけた同試合は、ホームの利を生かしてオンセ・カルダスが序盤からボールを支配した。オンセ・カルダスは、この日スタメン出場を果たしたMFアルヌフロ・バレンティエーラのクロスにFWエディソン・チャラが合わせて、7分に先制した。2点差をつけて勝てば優勝の可能性が生まれるオンセ・カルダスは、その後も怒涛の攻撃を繰り返した。だが、欲しくて欲しくてたまらない追加点は思うようにあげられず、時間だけが過ぎていった。
 後半、それまで攻めあぐねていたボカはMFディエーゴ・カーニャらを投入するとボールを持てる時間が増え、60分にボカはセットプレーのチャンスを得た。これをDFローランド・スキアービがMFネリ・カルドーソのクロスに合わせて、同点に追いついた。残り30分で2点を奪わなければならなくなったオンセ・カルダスは、77分にMFベラスケスが1点を返したものの、あと1点が遠かった。

 オンセ・カルダスは、リベルタドーレスで優勝した昨年とは一転。前後期ともに優勝を逃し、モントージャ監督も辞任。さらにGKエナオをサントス ( ブラジル ) に放出し、トヨタカップでもPK戦の末敗れるなど、多難続きの日々だった。MFエルキン・ソト、MFバレンティエーラら中盤の中心選手こそ放出していないが、評判の高かった守備がこの 1st.Leg で崩壊。3失点が最後まで尾を引き、レコッパを制するには至らなかった。メデジンやカリに強豪が揃うコロンビア国内で、オンセ・カルダスが今後どう生き残っていくのか。先行きは依然不透明である。

 コロンビアに乗り込んだボカ・ジュニオールスは、好調のFWロドリーゴ・パラシオを温存。試合こそ負けたが、1st.Leg のアドバンテージが最後までものを言い、レコッパの優勝を果たした。昨年はスダメリカーナでこそ優勝したが、リベルタドーレスでは準優勝に終わり、かつ国内リーグでは無冠に終わったボカ。FWテベス、FWカシーニと主力放出も重なり、数年続いたボカの黄金期は終わりを告げたかと思われていた。それだけに、この優勝がボカの首の皮を一枚つないだことだけは言えるのではないだろうか。

 来年、2006年のレコッパは、リベルタドーレス覇者サンパウロと、現在行われているスダメリカーナでの優勝クラブが、2006年W杯終了後に対戦する。

 写真右上; 南米のスーパーカップであるレコッパを制したボカ・ジュニオールス。
 写真左下; 60分に同点ゴールを決めたDFローランド・スキアービ ( ボカ ) 。


レコッパ・スダメリカーナ 2005 2nd.Leg (31/8/2005)
オンセ・カルダス 2-1 ボカ・ジュニオールス
ラミレス・ディアス GK ロベルト・アボンダンシエーリ
カターニョ
アンドレス・カサーニャス
ファン・ディエーゴ・ゴンサーレス
マウリッシオ・カシエーラ
DF ウーゴ・イバーラ
ローランド・スキアービ
ダニエル・ディアス
ファン・クルポビエッサ
ディエーゴ・アランゴ
ベラスケス
( レオネル・ビエルマ )
エルキン・ソト
アルヌフロ・バレンティエーラ
MF セバスティアン・バタグリア
ネリ・カルドーソ
( ディエーゴ・カーニャ )
フェルナンド・ガーゴ
ファビアン・バルガス
( フェデリコ・インスーア )
イスマエル・エスピーガ
( ガマディエル・ガルシア )
エディソン・チャラ
FW デルガード
( ギジェルモ・バロシュケロット )
ダニエル・ビロス
エディソン・チャラ 07
ベラスケス 77
ゴール 60 ローランド・スキアービ
アンドレス・カサーニャス イエロー
カード
ローランド・スキアービ
エディソン・チャラ
アンドレス・カサーニャス
セバスティアン・バタグリア
主審; ホルヘ・ラリオンダ
スタジアム; エスターディオ・パログランデ ( ブエノスアイレス )
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