Seleção Brasileira 〜ブラジル代表〜 セレソンを救った左足! ヒカルジーニョのゴールで引き分け。
国際親善試合 クロアチア 1-1 ブラジル
2005年8月17日、W杯予選が行われない各地域ではそれぞれ国際親善試合が行われた。クロアチアのスプリットにあるシュタディオ・ポリュードで行われた クロアチア×ブラジル は、先制を許したブラジルがMFヒカルジーニョのゴールでなんとか引き分けた。
雨季真っ只中のクロアチアで行われた試合は、芝生が雨水を存分に含んだ最悪のピッチコンディションの中で行われた。9分、DFスルナ ( クロアチア ) が右から攻めあがってシュートを放つと、13分にはMFゼ・ホベルトのパスを受けたFWホナウドがゴール前に攻めあがってシュートを放つなど、序盤から両者とも攻勢に出た。 先にゴールを奪ったのはクロアチアがマークした。31分、DFフアンのバックパスが重いピッチによって失速し、GKジーダに届かなかった。このボールを拾ったFWオリッチが、ドリブルでGKジーダを交わしてシュート。ボールはクロスバーに当たったが、そのリバウンドを詰めていたMFクラニカルが押し込んでクロアチアが先制した。 不用意な失点を喫したブラジルは攻めあぐねていたが、41分に同点に追いついた。右に流れたMFカカーがあげたクロスに、MFヒカルジーニョが左足で鮮やかなシュートを放ち、クロアチアのゴールネットを揺らした。MFホナウジーニョ・ガウーショの代役として起用されたMFヒカルジーニョは、パヘイラ監督の期待に応える活躍をしてみせた。 試合はその後、FWホナウドやMFジュニーニョ・ペルナンブカーノらがゴールネットを脅かすシーンが続出したが、両者とも追加点をあげるには至らず 1-1 で引き分けた。世界王者と引き分けたクロアチアにとっては、非常に価値のある一戦になった。 ブラジルにとってこの試合は、来たるW杯南米予選の対チリ戦を想定して行われたため、同試合で出場停止が確定しているDFホッキ・ジュニオールとMFホナウジーニョ・ガウーショはクロアチアに召集せずに戦った。様々なパターンを試すつもりでもあったパヘイラは、MFヘナットやFWホビーニョ、FWジュリオ・バチスタらも積極的に起用した。ピッチだけでなく選手のコンディションも決して万全ではなかったが、セレソンにとって収穫の多い試合にはなった。 写真; 41分、同点弾を決めたMFヒカルジーニョ ( 写真右 ) 。限られた機会で結果を残してガッツポーズを決める。
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