Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜 リーガ・デ・キト、相手のオウンゴールで“たなぼた”の勝利。
エクアドル・グループ 1st.Leg エル・ナシオナル 3-4 リーガ・デ・キト
コッパ・リベルタドーレスに次ぐ権威をもつカップ戦「コッパ・スダメリカーナ」は、8月9日に 2005シーズンが開幕。エクアドルとパラグアイで1試合ずつが行われた。エクアドルの首都キトにあるエスターディオ・オリンピコ・アタウアールパで行われたエクアドル国内の 1st.Leg エル・ナシオナル×リーガ・デ・キト は、85分のオウンゴールでリードを奪ったリーガ・デ・キトが、貴重な勝利をあげた。 試合は、シーソーゲームになった。19分、サイドに開いたFWルイス・ガルセスのクロスがゴールマウスに吸い込まれてリーガ・デ・キトが先制するも、35分にMFダビド・キロス ( エル・ナシオナル ) がボレーシュートで同点とした。しかしその5分後にFWフランクリン・サラスのゴールでリーガ・デ・キトが再びリードを奪った。後半はエル・ナシオナルが同点に追いつけばリーガ・デ・キトが突き放すという一進一退の攻防を展開。3-3 の緊迫した場面で迎えた85分に、決勝点が生まれた。FWアレックス・アギナーガ ( リーガ・デ・キト ) がゴール前に送ったクロスに、MFアレハンドロ・カスティージョが反応。カスティージョの左足に当たったボールは、奇しくも自陣のゴールマウスに吸い込まれてしまったのであった。 エル・ナシオナルは、今季の前期リーグで首位に勝ち点差8をつけられ2位に終わったが、後期は8月7現在で2勝1分といまだ無敗、首位に君臨している。その調子の良さを裏付けるかのように、この日は3点を奪取するなど質の高いサッカーを披露した。しかし、引き分け濃厚と思われた試合を落としたのも事実。エル・ナシオナルにとって、次節は重要な一戦になるだろう。 リーガ・デ・キトは、無冠に終わった昨年を払拭するかのように、今季の前期リーグで優勝を遂げた名門。リベルタドーレスでも目立った活躍をしており、その名は世界中に知れ渡っている。この日は2トップが揃い踏みでゴールをあげ、さらにDFレアスコもゴールをあげるなど、攻撃陣の連携の良さが目立った試合だった。守備に一抹の不安も残るが、相手のオウンゴールによって勝ち点3をあげたリーガ・デ・キト。次節を難なく乗り切れば、決勝トーナメントへの道は自ずと見えてくるはずだ。 次節 2nd.Leg は、8月25日に同じキトのエスターディオ・カサブランカで行われる。 写真; 試合の主導権は握れなかったが、勝ち点3は確実にものにしたリーガ・デ・キト ( 白ユニフォーム ) 。
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