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Primera Liga Paraguaya 2005 Clausura 〜パラグアイ1部リーグ〜

自らを世界一と豪語した名物キーパー、監督として現場に復帰。
元パラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベル、名門オリンピアの監督に就任。

 パラグアイが生み出した世界No.1ゴールキーパー、ホセ・ルイス・チラベル氏が、このたび同国の名門オリンピアの監督に就任したことが明らかになった。

 ホセ・ルイス・チラベルは、長年パラグアイ代表を支えてきた守護神。守備だけに限らずフリーキックにも秀でた彼は、南米のGKとして歴代4位の得点を記録しており、世界中の注目を集めてきた。ペーター・シュマイケル ( 元デンマーク代表 ) 、エドウィン・ファン・デル・サール ( オランダ代表 ) らを尻目に自らを「世界No.1」と豪語するなど、その独特な風貌やキャラクターで日本でも人気を博したキーパーである。
 1980年にスポルティーボ・ルケーニョ ( パラグアイ )でプロデビューを果たしたチラベルは、グアラニー ( パラグアイ ) 、サン・ロレンソ ( アルゼンチン ) などを経て、1992年から8年間ベレス・サルスフィエール ( アルゼンチン ) で活躍した。1994年に優勝を飾ったトヨタカップで来日した際に日本を好きになり、以後Jリーグのプレマッチなどにもしばしば顔を出してきたことから、日本人にも馴染みの深い選手である。また、1998年にはワールドカップにも出場している。2004年に現役を引退するまで約24年もの間、表舞台に居続けた。

 現在は現役を退いているチラベルに、母国オリンピアからお呼びがかかった。オリンピアは、セロ・ポルテーニョと人気を二分するパラグアイの名門。1990年にはリベルタドーレスで優勝し、トヨタカップでミランと対戦した過去もあり、このクラブ名を耳にしたことがある人も少なくないだろう。( そのときのトヨタカップでは、フリット、ファン・バステン、ライカールトのオランダ・トリオを前に大敗を喫したことでも有名であろうか )
 そのオリンピアが今年はひどく低迷。前期リーグをなんと最下位で終えてしまう屈辱に見舞われた。後期も似たような成績なら2部降格は必至の危機的状況を受け、同クラブ幹部が名門復活の切り札として、チラベル氏に監督就任の要請をもちかけたのだという。

  チラベルの監督就任要請については2005年当初、当時の会長が反対していたらしい。しかし、その会長が先月辞任し、新たに就任したオスカル・ビセンテ・スカボーネ氏がチラベル新監督案に賛成の意を表明したため、今回の人事となったそうだ。

 まもなく開幕するパラグアイの後期リーグ。自らを世界一のキーパーと豪語した男の采配と、オリンピアの命運に大きな期待が寄せられることだろう。

 写真; 自らを世界一のキーパーと豪語したGKホセ・ルイス・チラベル ( 現在は現役引退 ) 。写真は、2003-2004 シーズンのアルゼンチン1部リーグ、ベレス・サルスフィエールでの様子。

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