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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

“ラブ”コールは止まらない。ついにサントスからもオファー。
バグネール・ラブを欲しがるサンパウロ州の名門たち

 8月25日を最後にFWホビーニョを手離すサントスが、レアル・マドリーから受け取った移籍金を糧にFWバグネール・ラブ ( CSKAモスクワ ) の獲得を真剣に考えていることが判明した。現在ロシアでプレイするFWバグネール・ラブに対する母国のクラブからのオファーは、とどまることを知らない。

 バグネール・ラブはシュートの精度に優れた生粋のストライカー。2003年にはブラジル全国選手権2部に降格した名門パウメイラスでゴールを量産し、同クラブをわずか1年で1部に昇格させた立役者として、ブラジルでも強い人気を博している。そのバグネール・ラブは2004年にコッパ・アメリカでセレソンの袖に腕を通すと、一躍世界中の脚光を浴びた。そして、アブラモヴィッチの経営する CSKAモスクワ に移籍すると、UEFAカップ優勝の原動力として奮闘した。
 CBF ( ブラジルサッカー連盟 ) 会長がブラジル人選手の相次ぐ移籍放出について歯止めをかけようと思ったきっかけが、バグネール・ラブのロシア行きだったとの噂もある。CBF会長の心をも動かした選手、それがバグネール・ラブなのだ。

 そんなバグネール・ラブを我がクラブにといち早く獲得に乗り出したのはコリンチャンスだった。昨年末から度重なる交渉の末、一時は獲得寸前までこぎつけたコリンチャンスだったが、結局これは失敗に終わった。しかし、古巣パウメイラスをはじめ、サンパウロも彼を欲しがるなど、依然彼に関する移籍話は途絶えていない。

 そこに、新たに獲得に名乗りをあげたのが、サントスだった。サントスは今年、FWデイビッジ ( 7月にスポルティング・リスボンへ移籍 ) 、FWホビーニョ ( 8月にレアル・マドリーへ移籍 ) と前線をごっそり引き抜かれ、大幅な戦力ダウンを余儀なくされたため、点取り屋の補強が急務である実情がある。そこでバグネール・ラブにオファーを出したらしい。もしバグネール・ラブを獲得できたら、ブラジレイロン連覇を狙うサントスにとってこれほど心強い補強はない。
 しかし、ネックになるのが移籍金の問題だ。バグネール・ラブはCSKAモスクワと4年契約を結んでおり、当然ながら彼を今獲得するなら移籍金が発生する。獲得に失敗したコリンチャンスがCSKAモスクワに提示した金額が 1200万USドルだったことと、パウメイラスなどもさらなる金額で獲得を狙っている現状を考えれば、サントスは2000万USドル以上を用意しなければならないというのが、もっぱらの噂だそうだ。

 また、サントスはDFレオ ( 現ベンフィカ ) の抜けた穴も埋めるべく、バーゼル ( スイス ) に所属するDFクレーベルの獲得も狙っているらしく、こちらは613万USドル程度で、交渉成立とする見方が強い。バグネール・ラブにかかる額の25%程度で移籍を実現させることができる。

 果たして、サントスはバグネール・ラブを得るべく、大金を用意する腹積もりができているのだろうか。今後も、バグネール・ラブを巡る移籍交渉は止まらないだろう。

 写真; 当初はロシアの寒さを嫌がっていたFWバグネール・ラブ ( CSKAモスクワ ) 。モスクワでの生活にも少しずつ慣れてきたとのこと。

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