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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

かの英雄にマフィア疑惑が浮上。一方、同姓同名の18歳はフルミネンセへ。
ホマーリオとリオ・デ・ジャネイロにまつわるエトセトラ

 1994年のアメリカW杯でロベルト・バッジョ ( イタリア ) と死闘を演じた元ブラジル代表のFWホマーリオにまつわる話題で、最近のリオ・デ・ジャネイロはにぎやかになっているという。その話題とはいったい何か?

 リオ・デ・ジャネイロは、ブラジル独立の1822年から1960年までブラジルの首都として大きな役割を担っていた都市。また、あまり知られていないが、1808年から1822年までの14年間は、ポルトガルの首都でもあった街である。様々な人種が集まって成長したこの街は、南米大陸でも屈指の麻薬拠点都市でもあり、昔からマフィアが数多く住んでいることで有名なのである。

 同市をホームタウンとするクラブチームも多く、フラメンゴやバスコ・ダ・ガマ、ボタフォゴ、フルミネンセが代表的なところであるが、サッカーがマフィアとは無縁でないのがリオ・デ・ジャネイロの現実であるようだ。
 先月、昨年までフラメンゴに所属していたGKジュリオ・セーザル ( 現インテル・ミラノ ) にマフィアと関係があるとの噂が飛び交ったが、彼に続いてマフィアとの関係を疑われ始めた選手が浮上。それが、FWホマーリオ ( 元ブラジル代表 ) だった。
 一説によれば、「リオ屈指の麻薬密売人が主催するフェスタにホマーリオが招かれ、出席した」という。これについてホマーリオは沈黙を貫いているが、仮にこの疑惑に陽性反応が出たら、ホマーリオの選手生命を大きく揺さぶることになるのは必至。今後の進展から目が離せない。


 一方、そのホマーリオが昨年まで所属していたリオの名門フルミネンセが、新たにFWホマーリオを獲得したと公表して大きな話題をふりまいている。言わずもがな、先に記した元セレソンのホマーリオとは別の選手で、偶然にも彼と同姓同名なのだそうだ。
 このたびフルミネンセに入団することが決まったFWホマーリオは、18歳の若手ストライカー。かの有名なホマーリオよりも10cmほど身長が高く、ダイレクトパスや得点嗅覚に優れた選手である。今年ミナス・ジェライス州にて行われたコッパ・ド・ベロ・オリゾンチで彼の活躍を見て、フルミネンセのスカウトマンがいたく気に入ったらしく、今回の移籍が成立したのだそうだ。

 18歳のホマーリオはしばらくフルミネンセのユースで練習や試合に出場する見込みだが、実力が認められればトップチームに加わり、ブラジル全国選手権やコッパ・スダメリカーナに登場するかもしれない。
 フルミネンセ×バスコ・ダ・ガマ のクラシコが行われたときは、新旧ホマーリオの対決にも注目してみたいところである。

 写真; 元ブラジル代表で、今年はビーチサッカーでも活躍したFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。マフィアとの関係については沈黙を貫いている。

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