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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

世界屈指の名ボランチを巡り、MSI とアトレティコ・マドリーが衝突?!
ハビエル・マスチェラーノを欲しがるアトレティコ・マドリー

 先月コリンチャンスに加入したばかりのMFハビエル・マスチェラーノ ( アルゼンチン代表 ) に対して、欧州からオファーが届いていたことが判明した。そのオファーの主は、スペインの名門アトレティコ・マドリー。年明けにMFシメオネを放出した同クラブが、再びアルゼンチンの名ボランチを欲しがりはじめた。

 ハビエル・マスチェラーノは、若くして才能を開花させたアルゼンチン代表の名ボランチ。かのフェルナンド・レドンドやマティアス・アルメイダにも劣らない、将来有望な実力派の選手である。彼は、数年間リーベル・プレートに在籍していたが、MSI のビッグマネーによって今年の7月にコリンチャンスに加入。持ち前のセンスをブラジルでも如何なく発揮している。しかし、先のブラジル全国選手権で負傷したマスチェラーノは、就労ビザの関係上、現在アルゼンチンで療養中。戦列復帰は早くとも10月にもつれこむとの見方が強い。

 にもかかわらず、そんな負傷中のマスチェラーノを欲しいと言い出したのがアトレティコ・マドリーだった。アトレティコ・マドリーは、すでにマスチェラーノ本人に移籍の話をもちかけているらしく、MSI には彼を手離すよう圧力をかけているとのこと。ところが、コリンチャンス にはまだ何も話を通していないという。クラブを無視して本人に直接オファーを出したことについて、コリンチャンス側は「不可解だ」とコメントしている。

 この騒動についてマスチェラーノ本人は至って冷静に応じているが、 「 マドリーなら言語には困らないし、悪くはないオファーだと思った。でも、ぼくはコリンチャンスに不満もないし、チームメイトともうまくやっている。負傷するまでは試合にも出られていたし、コリンチャンスのおかげで代表からもまた声がかかるようになったしね。怪我が治れば、またサンパウロに戻るよ 」 と、移籍については否定的な発言をしている。また、MSI も「マスチェラーノは手離さない」と断言した。

 どうやら、アトレティコ・マドリーの野望は儚く散る運命にあるようだ。

 写真; ブラジルでも評価の高いMFハビエル・マスチェラーノ ( コリンチャンス ) 。現在はブエノスアイレスにて療養中。

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