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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ミネイロンに激震! シーズン途中に絶好調の点取り屋を失う。
クルゼイロ、FWフレッジをリヨン ( フランス ) に放出

 宿敵アトレチコ・ミネイロを尻目に、今季は州選手権から好調を維持しつづけているミナス・ジェライス州の名門クルゼイロが、FWフレッジをリヨン ( フランス ) に売却したことがわかった。リヨンは、FWニウマールの穴を埋めるにふさわしい人材を確保できたが、クルゼイロは本当にそれでよかったのか。

 フレッジは、1983年生まれの22歳。185cmの長身を生かして頭でも足でもゴールを奪える典型的なストライカーだ。昨年まではライバルのアトレチコ・ミネイロで州選手権得点王に輝くなど、得点嗅覚の鋭さを存分に発揮。今季は加入したクルゼイロでもゴールを量産していた。全国選手権第21節終了現在では、マルシーニョ ( パウメイラス ) と並ぶ13ゴールで得点ランキングトップを快走していたフレッジ。最近ではブラジル代表候補として名前が挙がるまでに成長していた。
 クルゼイロにとってFWフレッジは必要不可欠なセンターフォワードだったはずだ。彼らが全国選手権で優勝した2003年には、FWビクトール・アリスティサーバル ( 元コロンビア代表 / 現アトレティコ・ナシオナル・デ・メデジン ) やMFアレックス ( 現フェネルバフチェ ) など確実にゴールを決められる選手が揃っていた。低迷した昨年には、絶対的な得点源が不在だった。そして今年のクルゼイロの絶対的な得点源がFWフレッジであることは、誰の目にも明らかな真実だったのである。
 どのクラブでも絶対的なストライカーがいて初めて結果がついてくるもの。そして、今季のクルゼイロが良い成績を残せていたのは、FWフレッジがいたからだ。

 ちなみに、リヨンがクルゼイロに支払った移籍金は、約1300万ユーロ ( 日本円で約17億5,500万円 ) と推定されている。所属選手に対してまともに給料を支払えていなかったクルゼイロは、もしかすると目先の収入に目がくらんでしまったのかもしれない。
 クルゼイロは今季のブラジレイロンをもう諦めたのか…。今、ベロ・オリゾンチではそんな嘆きの声が聞かれるようになった。

 写真; 今季は計43試合で40ゴールと抜群の得点力を誇っていたFWフレッジ ( 当時クルゼイロ ) 。

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