Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 これで正真正銘のラスト… ホビーニョ、敵地でも拍手喝采の嵐。
第22節 パイサンドゥ 2-3 サントス
ブラジル全国選手権は、8月24〜25日に第22節が行われた。ブラジル北部パラ州の州都ベレーンにあるのマンゲイロンで行われた パイサンドゥ×サントス は、2点のビハインドを跳ね返したサントスが逆転で勝利をおさめた。この結果、サントスは勝ち点で首位コリンチャンスに追いついた。
試合は、32分にFWホビソンのゴールで先制したパイサンドゥが、38分にもDFマルコ・アウレーリオのゴールで 2-0 とリードを広げ、優位に進めた。しかし、サントスは、前半ロスタイムにMFジオバンニが1点を返すと、後半は形勢も逆転。52分、負傷で退いたFWジエーゴ ( サントス ) に代わって投入されたFWジェイウソン ( サントス ) が素早いリスタートから同点弾を決めると、73分にはMFゼ・エーリアス ( サントス ) が左サイドから中央に切れ込んでゴールネットを揺らし、逆転に成功。ホビーニョの最終試合を勝利で飾りたかったサントスにとっては、実に嬉しい勝利であった。 パイサンドゥは、アマゾン川の河口に程近いブラジル北部パラ州のベレーンをホームとするクラブ。同州では絶対的な強さを誇っているが、全国選手権では下位に苦しむシーズンを送っている。この日はサントスを相手に2点のリードを奪いながら逆転を許すなど最終ラインが崩壊。2-3 とされた75分には、イエローカードを受けたDFフェリッピ・サーが主審への暴言で2枚目のイエローをくらうなど、自滅した感も否めない。降格圏内脱出の道は、相当険しいだろう。 この日がブラジル最後の試合となったFWホビーニョは、58分にはMFボービオのパスに合わせる決定的なシーンもあったが、ゴールには結びつかなかった。しかし、90分間のフル出場を果たし、勝利に貢献するとともに、最後の勇姿を我々に見せてくれた。試合終了後には、敵地にも関わらず、パイサンドゥのサポーターからも拍手で送られたホビーニョ。後日、ブラジルでは 「 ホビーニョまでもがいなくなったブラジル全国選手権を楽しめるか? 」 という議論までが勃発した。ホビーニョの存在感の大きさに、改めて気づかされた一日だった。 この勝利でついに首位コリンチャンスと勝ち点で並んだサントス。ホビーニョのいる間に順位を上げておきたかったサントスにとっては、最高の状態でホビーニョを送り出すことができた。すでにFWバグネール・ラブ ( CSKAモスクワ ) にもオファーを出すなど、ピッチ外でも活発な動きをみせているサントス。連覇を狙う名門にぬかりはないようだ。 その他の試合では、首位コリンチャンスがジュベントゥージにまさかの完封負けを喫した。しかし、2位ゴイアスと3位パラナーの直接対決が引き分けに終わったため、コリンチャンスはかろうじて首位を堅守している。一方で、ついに6連敗となったポンチ・プレッタは、ゼッチ監督の更迭を決定した。
写真左下; 52分、同点ゴールを決めたFWジェイウソンの元に駆け寄るFWホビーニョ ( 写真上 ) らサントスの選手たち。
|