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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ホビーニョ、2ゴールで有終の美! そして、ビラ・ベウミーロにお別れ…
第21節 サントス 4-3 フィゲイレンセ

 ブラジル全国選手権は、8月20〜21日に第21節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×フィゲイレンセ は、レアル・マドリーへの移籍が秒読みのFWホビーニョが2点を決める大活躍で、ビラ・ベウミーロ最後の試合で有終の美を飾った。

 試合は、前半と後半とで全く異なる展開になった。19分、MFヒカルジーニョのシュートのリバウンドにMFエウトンが反応して先制したサントスは、22分にPKを獲得。普段はMFヒカルジーニョがPKを蹴るサントスだが、サポーターからのリクエストによって、FWホビーニョがキッカーに指名された。FWホビーニョは落ち着いてゴール隅に転がした。勢いの止まらないサントスは、27分にもMFジオバンニがミドルレンジから強烈なシュートを放ってゴールネットを揺らし、3-0 。さらに30分にはFWホビーニョが再びPKを決めて、 4-0 とフィゲイレンセを突き放した。前半はサントスのワンサイドゲームだった。
 だが、後半になるとフィゲイレンセが反撃に転じた。FWアレシャンドレのクロスにDFクレーベルが合わせて開始早々の47分に1点を返したフィゲイレンセは、55分にFWミケウ・バストスのゴールで2点差。さらにその3分後には「アニマウ」ことFWエジムンド ( 元東京ヴェルディ1969 ) もゴールを決めて、なんとわずか11分で1点差にまで詰め寄った。しかし、その後ゴールは生まれず、試合は 4-3 でサントスがかろうじて逃げ切った。

 フィゲイレンセは、6月にFWエジムンドを獲得。彼を軸にした攻撃サッカーで上位進出を狙った。しかし、リーグで3番目に多い37失点と、守備力に難のあるせいで思うように勝ち点を積み上げられず、20位と降格圏内に低迷している。浮上するためには、重点的に守備のレベルを上げなければならないだろう。

 サントスは、MFエラーノ、FWデイビッジ、DFレオと今年も主力を立て続けに放出。そして、ついにFWホビーニョがチームを離れるときがやってきた。8月25日にサンパウロ発の飛行機でマドリーに旅立つ予定のFWホビーニョ。8月24日の第22節にもホビーニョは出場する予定ではあるが、その試合はブラジル北部のパラ州ベレーンで行われる。そのため、この日はビラ・ベウミーロでのFWホビーニョのラストゲームだったのである。
 彼の最後の勇姿を見届けようと詰めかけた大勢のサポーターの前で2点を決めたFWホビーニョに向けて送られた拍手喝采は、試合終了後のビラ・ベウミーロを包み込んでいた。ホビーニョは、自分を育ててくれたビラ・ベウミーロの芝生にキスをすると、名残惜しそうな表情で満員のスタンドに向かって手を振りつづけていた。

 2002年夏、大親友のMFジエーゴ ( 現FCポルト ) とともに鮮烈なデビューを果たした日から、早や3年…。ビラ・ベウミーロでホビーニョの姿を見ることも、もうできない。

 写真右上; 苦楽をともにしたチームメイトに抱え上げられるFWホビーニョ ( 写真上 ) 。
 写真左下; ホビーニョとの別れを惜しむビラ・ベウミーロのサポーター。画用紙には 「またサントスに帰ってきてね」 というメッセージが書かれてある。
 写真右下; 試合終了後、名残惜しそうな表情でサポーターに手を振るFWホビーニョ。


ブラジル全国選手権 2005 第21節 (21/8/2005)
サントス 4-3 フィゲイレンセ
サウロ GK エジソン・バストス
ボービオ
アーバロス
ルイス・アウベルト
ウェンデウ
DF ドゥドゥー
( ホドリーゴ・ソウト )
クレーベル
ベベット
マルキーニョス
ゼ・エーリアス
エウトン
( カルロス・アウベルト )
ヒカルジーニョ
ジオバンニ
( レオ・リーマ )
MF パラナー
アシェウ
( ビルー )
フェルナンデス
( ホジェリーニョ )
ホビーニョ
ジエーゴ
FW ミケウ・バストス
エジムンド
アレシャンドレ
エウトン 19
ホビーニョ 22
ジオバンニ 27
ホビーニョ 30
ゴール 47 クレーベル
55 ミケウ・バストス
58 エジムンド
ゼ・エーリアス イエロー
カード
マルキーニョス
パラナー
アシェウ
主審; ルイス・アントーニオ・シウビオ・サントス
スタジアム; ビラ・ベウミーロ ( サントス )
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