Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 アトレチコ・パラナエンセ、リベルタドーレス決勝のリベンジに成功!
第21節 アトレチコ・パラナエンセ 4-2 サンパウロ
ブラジル全国選手権は、8月20〜21日に第21節が行われた。パラナー州クリチーバのアレーナ・ダ・バイシャーダで行われた アトレチコ・パラナエンセ×サンパウロ は、後半3点を奪ったアトレチコ・パラナエンセが快勝した。
試合は、開始早々MFファブリッシオ ( アトレチコ・パラナエンセ ) に対して悪質なファウルを犯したDFアレックス ( サンパウロ ) が退場になり、サンパウロは形勢不利に追い込まれた。しかし、アトレチコ・パラナエンセもそこにつけこむことができず、得点が生まれないまま時間だけが過ぎていった。先制したのは形勢不利のサンパウロだった。MFソウザのクロスがゴール前でルーズボールになったところを新加入のFWクリスチャンが押し込んで数少ないチャンスをものにした。 しかし、43分にゴール前でフリーになったMFアラン・バイーアが同点弾を決めると、後半はすっかりアトレチコ・パラナエンセのペースになっていた。53分と60分には立て続けにFWフェレイラが、さらに89分にはDFジャンカルロスが決めて勝利を決定づけた。ゴールを決めたDFジャンカルロスが上着を脱いだとして2枚目のイエローカードで退場した後半ロスタイムにFWアモローゾ ( サンパウロ ) が一矢報いたものの、試合は 4-2 でタイムアップを迎えた。 アトレチコ・パラナエンセは、リベルタドーレス終了までの間、全国選手権に手を抜いていたため、一時は最下位にも低迷していた。だが、その後は重点を全国選手権にシフトさせて、勝ち点を積み重ねている。この日は、リベルタドーレス決勝で連敗したサンパウロを相手に、ようやく今季初勝利を飾ることに成功。依然下位にいるものの、昨年2位の実力をひっさげて、今季も上位を狙っていくのは間違いないだろう。 一方敗れたサンパウロは、リベルタドーレス終了後にFWルイゾン ( 現名古屋グランパスエイト ) を放出して以降、低迷から抜け出せていない。DFシシーニョは依然出場停止にあり、3バックを余儀なくされただけでなく、DFアレックスの退場で2バックで戦ったこの日は、4失点を喫してしまった。スダメリカーナの初戦も落としたサンパウロは、もう少し勝利に貪欲にならなければいけないだろう。リベルタドーレスの終了が、シーズンの終わりではないのだから。 写真; 43分に先制ゴールを決めたMFアラン・バイーアはテレビカメラに向かってパフォーマンス。アレーナ・ダ・バイシャーダに詰めかけた観客も喜びを爆発させていた。
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