Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 インテルまで下したパウメイラス、8戦無敗で首位戦線に殴りこみ開始。
第20節 パウメイラス 3-2 インテルナシオナウ
ブラジル全国選手権は、8月13〜14日に第20節が行われた。サンパウロのパルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×インテルナシオナウ は、マルシーニョ&ジュニーニョ・パウリスタ揃い踏みのゴールで、パウメイラスが勝利をおさめた。
試合は、41分にDFガマーラ ( パウメイラス ) がフリーキックを直接決めて先制するも、2分後のFWハファエウ・ソービスのゴールにより同点で後半に突入した。実力伯仲の同試合で大仕事をこなしたのは、パウメイラスが誇る2人の天才だった。65分、MFヘイナウドが倒されて得たPKをMFマルシーニョが決めると、70分にはそのMFマルシーニョのパスを受けたMFジュニーニョ・パウリスタが冷静にシュートを決めて試合をものにした。インテルナシオナウは最後まで諦めなかったが、あと1点が遠かった。 パウメイラスは、エメルソン・レオン監督の就任後、負けを知らない無敵軍団に生まれ変わった。この勝利で、無敗記録を8に伸ばしたパウメイラスの強さは、間違いなく本物だ。 同監督の就任後とくに変わった点を挙げるなら、以前まで前線に張り付いていたマルシーニョを2列目においたことだ。視野の広い彼を中盤に使うことにより、MFジュニーニョ・パウリスタとのダブル司令塔が実現。結果、パウメイラスの攻撃に厚みが生まれたのである。むろん、それだけが原因ではないが、マルシーニョの使い方を変えたエメルソン・レオンの頭脳がチームを強くしたことは間違いないだろう。 この勝利で勝ち点を31にまで伸ばしたパウメイラス。首位コリンチャンスとの勝ち点差は7にまで縮め、ついに頂上を射程距離にとらえた。 インテルナシオナウは、3トップ戦術を用いて敗れた先のコリンチャンス戦の教訓を生かし、4-4-2 に変更。本来の形に戻ったインテルは、FWフェルナンドンとFWハファエウ・ソービスの2人にスムーズにボールを運ぶ場面が多く見られた。前節と比較すれば内容そのものは決して悪くなかった。連敗を喫したが、単に相手が悪かっただけ。スダメリカーナ・ベスト4の実力が発揮されるのは、これからだ。
写真右上; 41分に直接フリーキックを決めたDFガマーラ ( 写真右 ) と、チームの先制を喜ぶパウメイラス。
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