フラメンゴ、セルソ・ホッシ監督を更迭。

　その昔、MFジーコ ( 現日本代表監督 ) らを擁して世界一にも輝いたフラメンゴが、ブラジル全国選手権での低迷から依然抜け出せずにいる。
　先日、そのフラメンゴがセルソ・ホッシ監督を更迭したことが明らかになった。先の第20節でゴイアスに敗れ、順位も降格圏内に落としたフラメンゴは、これで今季３度目の監督更迭劇を披露。落ちぶれた“かつての強豪”を救えるのは、いったい誰なのだろう。

　セルソ・ホッシ監督は、ブラジル全国選手権の第２節よりフラメンゴを指揮。迷える名門の復活という大仕事を託されての就任だった。だが、元代表クラスのベテランも抱えているフラメンゴでは、しばしば選手との確執がささやかれるなど、さして良い評判が聞かれなかった。とりわけ話題になったのは、元ブラジル代表のDFジュニオール・バイアーノとの間に出来た深い溝だった。ジュニオール・バイアーノに批判されたセルソ・ホッシ監督が、彼をベンチにも入れないなどして強硬な姿勢に出たことで両者の確執が表面化。今回の監督更迭の主因になってしまった感は否めない。

　第17節で当時首位にいたポンチ・プレッタを破ったのはよかったが、その後は１分２敗と相変わらずの低迷ぶりで、順位も降格圏内の19位と今年も危ないフラメンゴ。後任には開幕節で指揮していたアンドラージ氏の名前が挙がっているが、監督を代えたところで、すぐ結果に結びつくわけではない。
　知将クッカでも強くはできず、セルソ・ホッシも志半ばで更迭されたこのクラブを救えるのは誰だ？　もしかすると、チームを無敵に変貌させる天才監督エメルソン・レオン ( 現パウメイラス ) を以ってしても、フラメンゴは変わらないのではないか…。