Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 ダゴベルトの復帰はお預け。 サンカエターノが逆転勝利!
第19節 サンカエターノ 3-2 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は、8月10〜11日に第19節が行われた。サンパウロ州サンカエターノのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた サンカエターノ×アトレチコ・パラナエンセ は、MFクラウデシールの逆転弾でサンカエターノが勝利をものにした。
試合は、21分にMFトリギーニョの鮮やかなシュートで先制したサンカエターノが前半の主導権を握った。ところが42分、右に流れたMFファブリッシオ ( アトレチコ・パラナエンセ ) のクロスが、DFチアーゴ ( サンカエターノ ) の足に当たりオウンゴールになると、その1分後にはDFマルコンのアーリークロスをMFファブリッシオがボレーで豪快に突き刺して、あっという間にアトレチコ・パラナエンセが逆転に成功した。 逆転されたことで意気消沈したかに思われたサンカエターノだったが、決して諦めてはいなかった。60分に右からのコーナーキックにFWジンバが頭で合わせて同点に追いつくと、83分にはFWルッシオ・フラービオのクロスに反応した途中出場のMFクラウデシールがゴール右隅に蹴りこんで、サンカエターノは逆転に成功。このゴールの直後にシャツを脱いだMFクラウデシールが2枚目のイエローカードで退場処分になるという一幕もあったが、試合はサンカエターノがものにした結果になった。 サンカエターノは、クルゼイロを解雇された知将レビル・クウピを監督に招いて以降、安定度に磨きがかかってきた。力の拮抗した試合で勝ち点3を積み上げることが容易になった彼らは、順位こそ10位ではあるが、首位に勝ち点差4まで詰め寄っている。ここ数年は良い成績を残せているだけに、同クラブの今後は非常に期待がもてそうだ。 対するアトレチコ・パラナエンセは、前半の終了間際にあげた2点を守りきれず敗れてしまった。後半に攻め手を欠いた原因は、56分にMFフェレイラが2度目の警告で退場し、1人少ないまま戦う羽目になってしまったことにある。実力が拮抗していればしているほど、退場者はチームに暗い影を落としてしまうのだ。後半ロスタイムには主力のDFマルコンまで退場処分を受けたアトレチコ・パラナエンセ。リベルタドーレス期間中に手を抜いていたツケは大きく、一刻も早いFWダゴベルト ( 元ブラジル代表 ) の復帰が待たれる。 写真; 21分、先制点をマークしたMFトリギーニョ ( サンカエターノ ) 。
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