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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

フィナッズィに魅せられて… アトレチコ・パラナエンセが激闘を制す。
第18節 アトレチコ・パラナエンセ 5-4 クルゼイロ

 ブラジル全国選手権は、8月6〜7日に第18節が行われた。クリチーバのアレーナ・ダ・バイシャーダで行われた アトレチコ・パラナエンセ×クルゼイロ は、FWフィナッズィの4ゴールなどで、アトレチコ・パラナエンセが 5-4 で試合をものにした。

 試合は、合計9点が乱れ飛ぶ壮絶な90分となった。2分にPKを得たアトレチコ・パラナエンセは、MFアラン・バイーアが決めて先制。しかし、クルゼイロも15分にFWアドリアーノがゴール前の混戦でシュートを決め同点に追いついた。最初からスコアの動いた試合の前半は、21分にFWフィナッズィ ( アトレチコ・パラナエンセ ) がゴールを決めたのみに留まり、2-1 で前半を折り返した。
 後半は、交互に点を取り合うシーソーゲームになった。50分にFWフィナッズィがこの日2点目となるゴールを決めると、その3分後にはMFケリー ( 元FC東京 ) がFWアドリアーノ ( クルゼイロ ) のパスに飛び出してゴール。66分にはFWフィナッズィがハットトリックとなる3点目を叩き出し、 4-2 と試合を決めたかに思われたが、直後の69分にFWアドリアーノ・ロウザーダ ( クルゼイロ ) が、さらに70分にはMFケリー ( クルゼイロ ) がヒールキックでゴールを決め、4-4 の同点に追いついた。終盤、勢いはクルゼイロにあった。だが、次のゴールはアトレチコ・パラナエンセによってもたらされた。FWフィナッズィがなんとこの日4点目となるゴールを後半ロスタイムに決め、最後の最後でアトレチコ・パラナエンセが勝利をつかみとった。

 アトレチコ・パラナエンセの勝利の原動力になったのは、誰の目にも明らかだった。FWフィナッズィは、今年のサンパウロ州選手権で得点王に輝いたときと同じキレの良さでピッチ上を席巻。90分間で4ゴールと爆発したのである。FWリーマ、FWアロイージオ、MFフェルナンジーニョと前線の主力をごっそり欠いていたが、彼らの不在を払拭するだけの成果をあげたFWフィナッズィ。この日はアトレチコ・パラナエンセにとって、大きな戦力がまたひとつ見つかった瞬間だった。

 対するクルゼイロも今年は、昨年の低迷からは脱出しているようだ。昨年はMFアレックス ( 現フェネルバフチェ ) ら主力を大量放出して自滅の道を歩んでしまったが、今年はその教訓を生かせている。MFマルドナード ( チリ代表 ) といった軸を固定している点も然ることながら、何よりもFC東京から獲得したMFケリーが期待以上の活躍をしているところに寄るだろう。本職の前線だけに限らず、中盤でのゲームメイクもできるケリーは、今後のクルゼイロを占うキーパーソンになるはずだ。

 写真; 後半ロスタイムに勝利を呼び込む決勝弾を叩き出し、アレーナ・ダ・バイシャーダのサポーターからの大歓声を浴びるFWフィナッズィ ( アトレチコ・パラナエンセ ) 。

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