Primera Liga Argentina 2005/2006 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 終了間際に取って取られた王者ベレス、悔しい開幕黒星スタート。
前期第1節 サン・ロレンソ 3-2 ベレス・サルスフィエール
アルゼンチン1部リーグは、8月6〜7日に 2005-2006 シーズンの前期リーグが開幕。10試合中8試合が行われた。首都ブエノスアイレスのエスターディオ・ペドロ・ビデハインで行われた サン・ロレンソ×ベレス・サルスフィエール は、後半ロスタイムに決まったMFガルシアの決勝ゴールでサン・ロレンソが初戦をものにした。
試合は、28分にFWルーカス・マルティン・カストロマンのゴールで、アウェイのベレス・サルスフィエールが先制。しかし、42分にGKサーハ ( サン・ロレンソ ) がPKを沈めて、試合は 1-1 のまま前半を折り返した。両者ともに譲らない攻防の末、試合が再び動いたのは80分を過ぎてからのことだった。82分、カウンターからDFホナタン・ボッティネッリ ( サン・ロレンソ ) のゴールで逆転を許したベレスは、89分にFWローランド・サラーテがゴールを決め、終了間際に同点に追いついた。ところが、左からのコーナーキックを得たサン・ロレンソが、DFワルテル・ガルシアのヘッドで後半ロスタイムに決勝点を奪取。勝利への執念で上回ったサン・ロレンソが勝ち点3をものにした。 サン・ロレンソは、シーズンオフにMFホナタン・サンターナをリーベルに放出。代わりにDFトゥッシオの獲得を試みたが、トゥッシオはサン・ロレンソ入りを拒んでスペインに旅立ってしまった。トゥッシオ獲りには失敗したものの、パチューカからFWホセ・サトゥルニーノ・カルドーソを、ボルシア・ドルトムントからファン・フェルナンデスを獲得した。昨年のリベルタドーレスではグループリーグ最下位とふるわなかったサン・ロレンソには、スダメリカーナへの出場が与えられず、今年いっぱいはリーグのみに集中できるのが強みである。白星発進と好スタートを切れたこの前期、上位に食いこめる可能性は充分にある。 ベレス・サルスフィエールは、昨季の後期リーグを制したディフェンディング・チャンピオン。開幕までに数人の選手を放出したが、FWカストロマン、FW“ロリー”サラーテなど、絶対的な主力はとりあえず残留させることに成功できた。ここ数年はおおよそ安定して上位に位置しており、今季も彼らの力は安定しているものと思える。それだけに、終了直前で勝ち点を逃してしまったのは、非常に痛い。 写真; 終盤の89分に同点となるゴールを決めたFWローランド・サラーテ ( ベレス ) 。しかし、この2分後に失点したベレスは、開幕黒星スタートとなった。
|