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Copa NISSAN Sudamericana 2005 〜 コッパ・スダメリカーナ 2005 〜

フルミネンセに頼もしい助っ人が参上! これにフェリッピが猛反発。
フルミネンセ、元ユーゴスラビア代表FWデヤン・ペトコヴィッチを獲得。

 コッパ・スダメリカーナのブラジル・グループ開幕を前に、フルミネンセに大きな補強があった。昨年バスコ・ダ・ガマで活躍し、シーズン17ゴールをマークしたFWデヤン・ペトコヴィッチ ( 元ユーゴスラビア代表 ) が、再びブラジルに戻ってくるのだという。熟年のテクニシャンは、フルミネンセにとってプラスに働くのか、それとも逆の効果を招くのか…

 デヤン・ペトコヴィッチは、かのピクシー ( 元名古屋グランパスのドラガン・ストイコヴィッチ ) やミヤトヴィッチらより少し若いものの、ほぼ同世代。バルカン半島激動の1990'sを生き抜いた一人である。優れた得点嗅覚を持ち、冷静にゴールを量産する孤高のストライカーだ。ブラジルでは、クルゼイロを始め、フラメンゴ、バスコ・ダ・ガマと名門を渡り歩き、堅実に結果を残した。補足までに、1999年には MF名波浩 ( 元日本代表 ) と同じ時期にヴェネツィア ( イタリア / セリエA ) でプレーしていたこともある。

 そのペトコヴィッチは昨年を最後にブラジルを離れ、今年はアル・イテハド ( サウジアラビア1部リーグ ) でプレーを続けていた。そんな彼の力をどうしても欲しがったのが、フルミネンセだったという。ハードスケジュールの合間に行われるコッパ・スダメリカーナで早速彼を起用するとの憶測も飛んでおり、アベル・ブラーガ監督の采配に注目が集まっている。

 しかし、この時期の補強に対して、チーム内で一人だけ異議を唱えるならず者が登場。ご存知、風貌も性格もFWエジムンドによく似たMFフェリッピ ( 元ブラジル代表 ) その人である。フェリッピは今季の州選手権で暴力行為に及んだことから STJD ( ブラジルスポーツ最高裁判所 ) で有罪判決を受け、4ヶ月もの出場停止処分を受けていた。
 ここにきてようやく処分が解けたフェリッピにとって、今はフルミネンセでレギュラーを獲得するための大事な時期。そこに己のポジションを脅かす強力な選手が加われば、フェリッピにとっては邪魔以外の何ものでもないのであった。

 記者団のインタビューに対してフェリッピは 「 ペトコヴィッチは素晴らしい選手だし、尊敬しているよ。だから彼に対して文句はないんだ。俺の怒りの矛先はフルミネンセの幹部だ 」 と、答えている。

 果たして、ペトコヴィッチとフェリッピは「共存」しうるのだろうか。別の意味でも、アベル・ブラーガの采配に注目が集まっている。

 写真; ブラジルでもその実力を如何なく発揮したFWデヤン・ペトコヴィッチ ( 元ユーゴスラビア代表 ) 。写真は、昨年のバスコ・ダ・ガマ時代のもの。

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