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Primera Liga Peruana 2005 Apertura 〜ペルー1部リーグ〜

来年こそはリベルタドーレスで… シエンシアーノ、前期王者に君臨。
前期第23節 シエンシアーノ・デ・クスコ 1-0 ウニオン・ウアーラル

 ペルー1部リーグは、7月27日に前期第23節が行われた。クスコのエスターディオ・ガルシアッソ・デ・ラ・ベーガで行われた シエンシアーノ・デ・クスコ×ウニオン・ウアーラル は、MFミゲル・モスットのマークした虎の子の1点を守りきったシエンシアーノ・デ・クスコが、前期リーグの王者に輝いた。

 試合は、序盤静かな立ち上がりをみせた。最初の決定機をつくったのは、アウェイのウニオン・ウアーラルだった。前線に攻めあがっていたMFエクトール・ラミレス ( ウニオン・ウアーラル ) がフリーでボールを受けるとすぐさまシュートを放った。だが、これはGKオスカール・イバーニェス ( シエンシアーノ・デ・クスコ ) の正面に飛んでしまい、ゴールならず。このプレイで流れが変わったのか、シエンシアーノ・デ・クスコが徐々に主導権を握り始めると、攻撃にも良い形が生まれはじめた。
 そして26分、待望の先制点を奪ったのはシエンシアーノ・デ・クスコだった。中盤でボールを奪ったMFパオロ・デ・ラ・アーサからパスを受けたFWミゲル・モスットがドリブルを開始。スピードに乗ってペナルティエリア内まで侵入したFWミゲル・モスットは、飛び出したGKホルヘ・リベーラ ( ウニオン・ウアーラル ) の逆をついてゴールに蹴りこんだ。このゴールが事実上の決勝点となった。

 シエンシアーノ・デ・クスコは、ペルー国内に多くのサポーターを抱える強豪のひとつ。今季は開幕から危なげなく勝利を積み重ね、順調に勝ち点を積み重ねてきた。ペルーでは1部リーグに属するクラブが13と端数であるため、必ずどこかのクラブが休むレギュレーションになっている。そんな不規則なレギュレーションの中、シエンシアーノ・デ・クスコはどのクラブよりも一足先に24試合を消化した。その最後の試合が、この一戦だった。
 この勝利で勝ち点を51にまで積み上げた首位のシエンシアーノ・デ・クスコ。前節まで2位だったアリアンサ・デ・リーマが、破れて3位に転落した。よって、残り1試合で首位に追いつく可能性をもつクラブが消滅したことから、シエンシアーノ・デ・クスコのリーグ優勝が確定したのであった。
 だが、ペルー国内でこそ持ち前の強さを発揮する彼らも、ことリベルタドーレスになると分が悪く、早期敗退の憂き目に遭ってきた。今年に至っては2月の予備戦で敗れ、グループリーグにすら参加できなかった。この日の勝利で2006年のリベルタドーレスへの出場権を獲得したシエンシアーノ・デ・クスコ。「来年こそはリベルタドーレスで勝利をあげたい…」選手の胸に帰するものは、きっとあるに違いない。

 対するウニオン・ウアーラルは、この試合で決定的なシーンを何度かつくったが、FW陣が最後のシュートを浮かすなど、決定力不足を露呈させた試合内容になってしまった。今季4勝8分11敗と波に乗れず、10位と低迷しているウニオン・ウアーラル。2部降格を避けるためには、24試合目となる次節を絶対勝利で終えなくてはならないだろう。

 その他の試合では、2位だったアリアンサ・デ・リーマが格下スポール・ボーイスに敗れ3位に転落。代わってアトレティコ・ウニベルシダーに勝ったウニベルシターリオ・デ・リーマが2位に浮上した。また、スポルティング・クリスタルは、セサール・バジェーホと 1-1 のエンパテに終わっている。

 写真; 接戦を制したシエンシアーノ・デ・クスコは、昨年に続いて前期リーグで優勝。見事に連覇を果たした。

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