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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

カーサで屈辱の3失点…リーベル、2年連続で準決勝敗退。
準決勝 2nd.Leg リーベル・プレート 2-3 サンパウロ

 コッパ・リベルタドーレスは、6月29日に準決勝 2nd.Leg が行われた。ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×サンパウロ は、サンパウロに与えてはいけないアウェイゴールを献上したリーベルが 2-3 で試合を落とし、昨年に続いて準決勝敗退の憂き目に遭った。

 試合は、サンパウロが11分にコーナーキックをMFダニーロが頭で合わせて先制。出鼻をくじかれたリーベルは、35分にFWエルネスト・ファリアスのボレーシュートで同点に追いついたものの、サンパウロの堅い守備の前に苦しい展開を強いられていた。
 残り45分で3点をとらなければならなくなったリーベルは、後半も人数をかけて攻撃に重心を置いた。しかし、次の1点をとったのはサンパウロだった。カウンターから左を駆け上がったDFジュニオールのラストパスに、FWマルシオ・アモローゾが右足で合わせて再びリードを奪った。79分にも前線に上がったDFファボンのゴールでリードを広げたサンパウロ。リーベルは全員攻撃も実らず、2-3 で敗れた。

 前節を 0-2 で落としていたリーベルにとっては、まさに背水の陣だった。試合前の会見でアストラーダ監督が語った「相手に1点たりとも与えてはいけない」との言葉通り、リーベルは最低でも 2-0 で90分を終えなければならなかった。だが、前半の大事な時間帯に先制点を奪われたことで、彼らの計画の全てが狂ってしまった。この敗戦で昨年と同じ準決勝での敗退を余儀なくされたリーベル。今のチームを支えてきたMFルイス・ゴンサーレスとMFハビエル・マスチェラーノの移籍が避けられない今、彼らに明るい未来は待っているのか。

 一方でサンパウロは、完璧な試合運びでリーベルに付け入る隙を与えなかった。この日のサンパウロは、MFミネイロ、MFソウザら中盤の選手の動きが非常にキレていただけでなく、DFルガーノ、DFファボンも身体を張った守備でリーベルの攻撃から自由を奪っていた。決勝進出を決めたサンパウロには、ワールドユースからFWジエーゴ・タルデッリが、そしてコンフェデレーションズ・カップからDFシシーニョが、それぞれチームに合流する。おそらく磐石の態勢で決勝に臨めるはずだ。
 トニーニョ・セレーゾ ( 現鹿島アントラーズ監督 ) 、カフー、レオナルド、ジュニーニョ・パウリスタらを擁して南米制覇を成し遂げたあの日から12年。サンパウロが描く今年のサクセスストーリーに、不確定要素は見当たらない。

 アトレチコ・パラナエンセと争うことになったコッパ・リベルタドーレス決勝は、7月6日に 1st.Leg の幕が上がる。

 写真右上; 鋭いシュートでゴールを奪ったにもかかわらず暗い表情のFWマルセーロ・サラス ( チリ代表 ) 。彼の姿が、リーベルの胸の内を表していた。
 写真左下; 11分、ヘディングで先制弾をあげたMFダニーロ ( サンパウロ / 写真上 ) と、彼と喜びを分かち合うMFソウザ。

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