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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

これが銀河系軍団の攻撃力! コリンチャンス、5連勝で2位浮上。
第15節 コリンチャンス 4-3 クルゼイロ

 ブラジル全国選手権は、7月27〜28日に第15節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×クルゼイロ は、激しい点の取り合いとなったが、最後にFWカルロス・テベスが決勝点を決めてコリンチャンスが 4-3 で試合を制した。

 計7点が飛び交った試合は、オウンゴールで幕を開けた。開始早々の4分に右サイドを駆け上がったDFマウリーニョ ( クルゼイロ ) がゴール前にクロス。DFマリーニョ ( コリンチャンス ) がクリアを試みたが、出した足に当たったボールはゴールネットに吸い込まれてしまった。コリンチャンスの嫌な流れを断ち切ったのは、MFホージェルだった。MFマスチェラーノからのパスを受けると、右サイドから思いきってシュート。これが見事に決まってコリンチャンスが同点に追いついた。
 だが後半の開始直後、今度はクルゼイロが速攻を仕掛けた。MFワグネールのパスに反応したFWフレッジが右足でゴールネットを揺らして、後半1分も満たない間に再びリードを奪った。しかし、ここでひるまないのが今のコリンチャンス。60分、MFホージェルのクロスをMFファービオ・サントス ( クルゼイロ ) がカット。そのルーズボールにMFホジネイが反応し、頭でゴールネットに押し込み同点に追いつくと、そのわずか2分後には、MFホージェルのシュートの跳ね返りに、またもMFホジネイが反応して 3-2 と逆転に成功した。68分には、DFモイセス ( クルゼイロ ) に同点弾を許したが、74分にFWテベスが決勝点となるPKを決めて、コリンチャンスが勝ち点3を得た。

 コリンチャンスは、昨年末から前代未聞の大型補強を敢行。FWテベス、MFカルロス・アウベルト、MFホージェル、DFグスターボ・ネーリ、FWウーゴと有能な選手を次々に獲得し、メディアからは「ブラジルの銀河系軍団」と称され騒がれていた。当初は新戦力がフィットせず、監督が代わるなど、今ひとつ噛み合っていなかったが、MFマスチェラーノが加入した7月13日頃から安定感が増したことで「勝てるチーム」に生まれ変わった。生え抜きのMFマルセーロ・マットスとMFホジネイらも頭角を現してきた今、総合力では国内最強と言っても過言ではないだろう。

 対するクルゼイロは、昨年アトレチコ・パラナエンセを率いていたレビル・クウピ監督を招聘したが、結果が伴わず彼を更迭。後任にパウロ・セーザル・グスモン氏を招聘し、心機一転を図った。チリ代表ボランチのMFマルドナードを軸に、MFファービオ・サントス、MFワグネール、FWケリー ( 元FC東京 ) 、FWアドリアーノ、FWフレッジと決して悪くない人材を揃えてはいるが、結果には結びついていない。優勝した一昨年とは全く別のチームになっているのだから、当時の栄光をいつまでもひきずっていてはいけない。現実を直視した地道な改革が必要であろう。

 その他の試合では、首位のポンチ・プレッタがビラ・ベウミーロでサントスに辛勝。2位だったインテルナシオナウは、ホームでパラナーを相手に完敗している。好調ボタフォゴはサンカエターノを下して4位をキープした。下位では、アトレチコ・パラナエンセに7失点を喫したバスコ・ダ・ガマが、再び最下位に沈んでいる。

 写真; トレードマークでもあった長髪を切り、坊主になったMFホージェル ( コリンチャンス ) は、11分に同点となるゴールをマークした。

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