ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

コリンチャンスの3ゴール勝利術 4連勝で引き続き上位追走。
第14節 バスコ・ダ・ガマ 2-3 コリンチャンス

 ブラジル全国選手権は、7月23〜24日に第14節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・サン・ジャヌアーリオで行われた バスコ・ダ・ガマ×コリンチャンス は、終盤FWアブーダの決勝弾で勝ち越したコリンチャンスが、4連勝を飾った。

 試合は、開始早々バスコ・ダ・ガマが攻め込む場面が見られた。MFモライスからMFジエーゴとつないで最後はFWホマーリオがシュートを放つシーンを目の当たりにしたサン・ジャヌアーリオのファンは、バスコの勝利を期待した。
 だが先制したのはコリンチャンスだった。11分、カウンターからMFホジネイがあげたクロスにDFグスターボ・ネーリが豪快なボレーシュートでゴールネットを揺らせた。しかし、バスコ・ダ・ガマもその4分後にFWアレックス・ジーアスがおとりになって空いたスペースに、FWホマーリオが飛び込み頭で合わせて、同点に追いついた。次の1点はコリンチャンスがものにした。FWジョとのワンツーから抜け出したMFマルセーロ・マットスが右足を振りぬいて再び勝ち越しに成功した。
 前半、決定機を作れど得点に結びつかなかったバスコ・ダ・ガマだが、後半に入ると途端に息を吹き返した。49分、前線に飛び出したMFモライスがゴール前でボールをもつと、GKファービオ・コスタの脇をすり抜けるグラウンダーのシュートで再び同点に追いついた。これで波に乗るかと思われたバスコ・ダ・ガマだったが、ゴール前まではボールを運ぶも、前半と同じく決定打に欠けるシーンを連発した。
 2度目の勝ち越し点を決めたのもコリンチャンスだった。83分、MFホージェルがドリブルで攻め込むと、FWアブーダにラストパス。このボールを受けたFWアブーダがペナルティエリア内に侵入して、貴重なゴールをマークした。このゴールで勝ち越したコリンチャンスがアウェイで貴重な勝ち点3を得た。

 バスコ・ダ・ガマは、ダリオ・ロウレンソ監督が成績不振を理由に18日に辞任を表明。代わって就任したのがヘナット・ガウーショ氏だった。同氏は、FWホマーリオ ( 元ブラジル代表 ) と仲がよいことがバスコ・ダ・ガマ新監督就任の決め手になったとも言われている。ホマーリオとほぼ同世代の監督就任によって、バスコ・ダ・ガマは事実上「ホマーリオ政権」と呼んでも過言でない状態になった。
 しかし、この監督交代が功を奏したのか、ヘナット・ガウーショ就任の初戦であった前節、ビラ・ベウミーロでサントスを下す大金星をあげたバスコ。そしてこの日は負けはしたが、コリンチャンスを相手に互角の戦いを演じた。依然下位に低迷するバスコ・ダ・ガマだが、チームの雰囲気は決して悪くはない。

 対するコリンチャンスは、第11節から数えて4連勝と好調だ。しかも4戦連続で3点を奪取する試合運びは見事で、今の彼らに得点力不足の匂いは少しも感じられない。DFドミンゲス、DFグスターボ・ネーリ、MFホージェルなどはすでにチームにフィットしており、彼らが強さの土台にもなっているのは承知の通り。そしてFWアブーダが、ここにきて東京へ旅立ったFWジウの穴を埋めるだけの活躍をみせていることも大きい。この勝利で、勝ち点差1のまま首位を追走しているコリンチャンス。今季の彼らに昨年以上の力がついていることは確実と言っていいだろう。

 写真; 11分、華麗なボレーシュートで先制点を叩き出したDFグスターボ・ネーリ ( 写真左 ) 。彼に飛び乗って喜んでいるのは、最近好調のFWアブーダ。

ブログサイトマップ