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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

敏腕ペリクレス・シャムスカの采配的中。ボタフォゴ、快勝で首位に肉迫。
第13節 ボタフォゴ 4-2 ポンチ・プレッタ

 ブラジル全国選手権は、7月20〜21日に第13節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・ルッソ・ブラジレイロで行われた ボタフォゴ×ポンチ・プレッタ は、首位ポンチ・プレッタを相手に4点を奪ったボタフォゴが快勝をおさめた。

 試合は、点の取り合いになった。10分にFWギリェルメが右から攻め込んでGKラウロ ( ポンチ・プレッタ ) を引きつけると、MFトゥーリオにラストパス。これをトゥーリオが無人のゴールに流しこんで、ボタフォゴが先制した。ポンチ・プレッタも17分にFWエバンドが同点弾を決め、試合を同点にした。前半は両者ともに前線がタイトなマークに苦しめられるなどして思うような攻撃の形を作れず、時間だけが過ぎていった。
 次の得点をあげたのは、ボタフォゴだった。61分、左サイドを駆け上がったDFセーザル・プラーテスが角度のないところからゴールを決めて再びリードを奪うと、80分にはFWアレックス・アウベスが、89分にはMFビウが決めてトドメをさした。ポンチ・プレッタも84分に好調のFWカエーが一矢報いたが、反撃が遅すぎた。

 ボタフォゴは今季、下馬評を覆す好成績を残している。降格争いに苦しんでいた昨年とは全く別のチームのようだ。ボタフォゴが生まれ変わったポイントとして、今季就任した敏腕若手監督のペリクレス・シャムスカ氏を抜きにしては語れないだろう。シャムスカ氏は昨年サンカエターノでバランスのとれたチームを形成。DFセルジーニョ死去による勝ち点剥奪の憂き目に遭ったものの、リベルタドーレス出場圏内の好成績を残した。その手腕は国内で高く評価され、シャムスカは一躍名将の仲間入りを果たす。ボタフォゴにとって、そんな敏腕を獲得できたことこそが何よりの収穫だったのだ。
 この試合のハーフタイム、シャムスカはDFジュニーニョをボランチに変更し、戦術をより攻撃的なものに変更させていた。この采配は見事に的中し、ボタフォゴは後半だけで3点を奪取。シャムスカの敏腕ぶりが改めて証明された試合でもあった。この勝利でボタフォゴは首位ポンチ・プレッタに勝ち点2差まで迫った。

 対するポンチ・プレッタは、連勝で首位をひた走ってきたが、この日は勝利をあげることができなかった。だが、戦力は均衡がとれており、この試合でも決して悪い試合運びをしていたわけではなかった。安定感に優れたGKラウロを軸に、FWカエーなど好調な選手を揃えて戦うことができている今季のポンチ・プレッタ。昨年は下半期で失速してしまったが、今季は昨年以上の成績が期待できそうな予感がする。

 その他の試合では、2位のフルミネンセがアトレチコ・パラナエンセを相手に 3-2 で惜敗。4位サントスも低迷中のバスコ・ダ・ガマに敗れ、勝ち点を逃している。代わって接戦を制したコリンチャンスが3位に浮上した。

 写真; 積極的な攻め上がりをみせたボランチのMFトゥーリオ ( ボタフォゴ ) が、10分に先制点をあげる。

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