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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

試合中に起こった惨劇。15m下のアスファルトに転落した17歳少年、即死。
第13節 フォルタレーザ 1-4 アトレチコ・ミネイロ の試合中の死亡事故

 7月20日に行われたブラジル全国選手権第13節。その試合中に事故は起こった。ブラジル北東部セアラー州の州都フォルタレーザのエスタジオ・カステロンで行われた フォルタレーザ×アトレチコ・ミネイロ の前半終了間際に、観戦に訪れていた17歳の少年がスタンドから転落。頭を強く打って死亡した。突然の惨劇に、場内は一時騒然とした空気に包まれた。

 事故が起こったのは、現地時刻 ( 首都ブラジリア標準時刻 ) で7月20日の21時12分頃。1-1 の同点で試合開始後41分が経ったときだった。フォルタレーザが決定的な場面をつくったそのとき、身を乗り出して応援していたフォルタレーザのサポーターの一人が、突如スタンドから転落。不運にも、15m下のアスファルトに頭から落ちてしまったのである。彼の頭蓋骨は破裂し、血液は散乱。ほぼ即死だった。

 転落したのは、フォルタレーザの熱狂的なサポーターだったブルーノ・ヒベイロ・メンデスさん。彼をよく知る人の話によれば、彼は幼い頃からフォルタレーザの大ファンだったらしく、父親に連れられて頻繁にスタジアムに足を運んでいたという。皮肉にもクラブへの強い愛情が、享年17というあまりに早すぎる死を招いてしまった。

 後半開始直後、主審のウィウソン・ルイス・セネーミ氏は1分間の黙祷を行い、彼の冥福を祈った。スタジアム関係者と国軍警察による事故の検証が行われながら、試合は行われ、誰もがこの惨劇に胸を痛めた。
 その後、彼の遺体はフォルタレーザ市内の IML ( リーガル医療研究所 ) に移送された。このとき、その場に居合わせたサポーターからは、賞賛を込めた哀悼の拍手が送られたのであった。

 この惨劇の原因が、被害者側にあったのか、場内の設備によるものであったのかは定かではない。いずれにせよ、このような惨劇が二度と起こらないような対策だけは、怠ってはならない。

 写真; 頭蓋骨破裂による大量失血で即死したブルーノ・ヒベイロ・メンデスさんの遺体 ( 写真中央 / 白い布がかけられている ) と、転落した状況を予測しながら上を見上げるブラジル国軍警察。

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