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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

拍子抜けのクラシコ・パウリスタ。カルリーニョスが値千金の決勝弾!
第12節 サントス 2-1 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、7月16〜17日に第12節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サントス×サンパウロ は、DFカルリーニョスの値千金の決勝ゴールで、サンパウロを振り切ったサントスがクラシコを制した。

 試合は、両者ともにベストメンバーとはいえない布陣ながらも、一進一退の攻防が繰り広げられた。開始早々、サンパウロは、カウンターで一気にゴール前にボールを運んだ。FWジエーゴ・タルデッリのラストパスを受けたMFソウザのシュートは、GKマウロ ( サントス ) に弾かれた。そのこぼれ球を拾ったMFファービオ・サントスのクロスは、大きくピッチ外に逸れた。ビラ・ベウミーロでもサンパウロは積極的な攻めをみせた。
 だが先制したのはサントスだった。18分、MFヒカルジーニョ ( サントス ) のコーナーキックにDFアリソンが頭で合わせてのゴールで、試合のリズムを作っていった。しかし、37分にサンパウロが綺麗なパスワークからMFエルナーレスのゴールで同点に追いつくと、43分には悪質なファウルを犯したDFアーバロス ( サントス ) が退場になるなど、サントスのリズムは崩れた。
 ガロ監督 ( サントス ) は後半に入ると、MFファビーニョ、FWドウグラス、FWバジーリオを下げて、MFアウタイル、MFダニーロ、FWジェイウソンと若手を投入し、活路を見出そうとした。しかし、それも報われることはなく、両者ともに 1-1 のまま時間は流れた。引き分け必至の試合を勝利に結びつけたのは、DFカルリーニョスだった。88分、ロングスローのこぼれ球に反応し、右足を思い切り振りぬいた弾丸シュートが、相手守備網をかいくぐってゴールネットに吸い込まれた。昨年と同じ「終了間際の決勝弾」でサントスが試合をものにした。

 ここ最近のサントスは、FWホビーニョのチーム合流拒否などピッチ外の問題から、チームに一体感のない状態が続いていた。この日は、DFレオやFWデイビッジなど主力が疲労欠場するなど、ベストメンバーからは程遠い戦力で戦うことを余儀なくされた。試合中にはDFアーバロスの退場もあり、決して楽な試合ではなかったのである。それでもクラシコで勝利を得たことは、非常に大きな意味をもつと言えるだろう。

 対するサンパウロは、リベルタドーレス優勝の原動力となった主力をこぞって温存。MFソウザ、FWジエーゴ・タルデッリを除いた選手は、皆サブメンバーだった。リベルタドーレス優勝による余裕なのか、単に主力に休日を与えただけなのかは定かでないが、この日のクラシコを真剣勝負で臨んでいなかったことは間違いない。

 その他の試合では、首位のポンチ・プレッタがフィゲイレンセを破って首位を堅守。ヒオ・グランジ・ド・スウ州のクラシコ インテル・ナシオナウ×ジュベントゥージ は、MFジョルジ・ワグネールの2ゴールなどで 5-2 の大勝をおさめたインテルナシオナウが4連勝を飾っている。リオ・デ・ジャネイロ州のクラシコ フラメンゴ×バスコ・ダ・ガマ は、フラメンゴが 1-0 で勝ち点3を得た。アトレチコ対決となった アトレチコ・ミネイロ×アトレチコ・パラナエンセ は、3-2 で勝利をおさめたアトレチコ・パラナエンセが、最下位を脱している。

 写真; 88分、貴重な決勝ゴールを叩き出したDFカルリーニョスは、膝からのスライディングでサポーターの歓声に応えた。

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