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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

激情渦巻くモルンビー。ホジネイの2発でコリンチャンスがクラシコを制覇。
第11節 コリンチャンス 3-1 パウメイラス

 ブラジル全国選手権は、7月9〜10日に第11節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ」 コリンチャンス×パウメイラス は、後半から出場のMFホジネイが2ゴールの大活躍。コリンチャンスが伝統のクラシコを制した。

 リオ・デ・ジャネイロのフラメンゴ×フルミネンセ、ベロ・オリゾンチのクルゼイロ×アトレチコ・ミネイロと並んで注目される因縁の対決となった同試合は、互いの意地がぶつかり合う激しい死闘になった。先制弾を狙った両者は前半から攻撃的な戦術に打って出た。コリンチャンスは久々の出場となったFWジョが、パウメイラスは現在絶好調のFWマルシーニョが果敢にゴールを狙ったが、相手キーパーの好守やゴールポストなどによって得点を奪うには至らなかった。
 先制したのはパウメイラスだった。後半開始早々の50分に、MFレオナルド・ダ・シウバがDFガマーラのアーリークロスに頭で合わせて、待望の先制ゴールを奪った。しかし、これでパウメイラスが主導権を握るかに思われたが、その直後にMFホージェルの攻め上がりからDFグスターボ・ネーリが右足を降りぬいて、コリンチャンスがわずか2分で同点に追いついた。勢いにのったのは、主導権を握ったのは、コリンチャンスだった。61分、左に流れたDFグスターボ・ネーリのクロスに、途中出場のMFホジネイが飛び込んで逆転に成功したコリンチャンスは、66分にもMFマスチェラーノとFWジョの連携プレイから、またもMFホジネイが蹴りこみ、 3-1 と形勢を逆転させた。敗色濃厚となったパウメイラスは、後半ロスタイムにラフプレイで乱闘を引き起こすなど、自ら自滅してしまった。

 コリンチャンスは、DFアンデルソン、FWジウと立て続けに生え抜きがチームを離れたことで不協和音すら囁かれたが、この日の勝利はそれらの戯言を一蹴するに値するものだった。今季これまで出場機会に恵まれなかった18歳のFWジョはキレのある動きと持ち前のキープ力で攻撃にリズムをもたせた。そして何よりも、リーベル・プレートから加入したばかりのMFハビエル・マスチェラーノがブラジルでのデビュー戦で攻守の要として活躍した点も大きい。コリンチャンスにとっては好材料が豊富に生まれた一日だった。

 一方で完敗を喫したパウメイラスも、今季の不調から脱しようと、年末にボカ・ジュニオールスに放出したDFバイアーノを再びパウメイラスに連れ戻すなど、強くなろうとする意志は見受けられた。だが、攻撃の軸であるMFペドリーニョとFWマルシーニョが徹底的に抑えこまれ沈黙。それだけに、50分の先制ゴールを守りきれなかったのは悔やまれる。パウメイラスの、復活への道のりは険しい。

 その他の試合では、調子上向きのサンカエターノが首位ポンチ・プレッタを 2-1 で下した。サントスは移籍騒動によるホビーニョ不在の中、ゴイアスとの得点争奪戦で白星をマーク。リベルタドーレス出場中のサンパウロとアトレチコ・パラナエンセは、それぞれ勝ち点3を得ている。また、リオ・デ・ジャネイロで行われた「クラシコ」ボタフォゴ×フルミネンセは、DFガブリエウのゴールなどでフルミネンセが勝利を飾った。

 写真右上; 2ゴールで勝利に貢献したMFホジネイ ( コリンチャンス ) このチームの選手層は、徐々に厚みを帯びてきた。
 写真左下; 試合終了直前に乱闘勃発。激昂する途中出場のFWウーゴ ( コリンチャンス / 元東京ヴェルディ1969 ) と、それを止めに入るDFガマーラ ( 4番 ) とDFバイアーノ ( 2番 ) 。

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