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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

止まらない快進撃。寒くなると、なぜか強いポンチ・プレッタ。
第10節 ポンチ・プレッタ 1-0 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、7月2〜3日に第10節が行われた。サンパウロ州カンピーナスのモイセス・ルカレッリで行われた ポンチ・プレッタ×サンパウロ は、勢いにのるポンチ・プレッタが辛勝ながら勝ち点3をゲット。先週奪い取った首位の座を堅守した。

 試合は、互いに攻め手をかくつまらない試合だった。しかし、このような試合でいかに勝ち点3をあげるかが、長いシーズンの運命の分かれ目となる。試合を動かしたのは。現在首位のポンチ・プレッタだった。前半も33分に、FWエバンドロがPKを落ち着いてゴールマウスに流し込んで先制。以後、ポンチ・プレッタは自信に満ちたプレイで危なげなく、試合を運んでいった。対するサンパウロは、ブラジレイロンなど上の空。2軍で臨み惜敗を喫した。

 現在、ブラジル国内で最も勢いのあるポンチ・プレッタは、なんと第6節から5連勝を重ね、一躍首位に躍り出た。今季のサンパウロ州選手権では優勝争いにすら絡むことのなかった同軍だが、こと昨今のブラジレイロンに限って言えば、ことのほか「冬 ( 南半球では7月は冬 ) 」においては強さをみせつけている。思い返せば、昨年のブラジレイロンでも7月から連勝を重ね、9月初旬の折り返し地点では優勝争いを演じる勢いすらみせていた。寒くなるとその強さを発揮する彼らの勢いが、今年は本物なのか・・・興味深いところであろう。

 対するサンパウロは、サンパウロ会長が記者団に対して語った通り「リベルタドーレスの終了まではブラジレイロンには気を向けない」という言葉通り、スタメンのほとんどを2軍でまかなう“やっつけ仕事”で試合に臨んだ。同国の中でも選手の育成に優れ、比較的層の厚いサンパウロは、MFアレ、MFヘナンなど2軍と言えど侮れない実力をもつ選手が多い。しかしながら、やはりそれでも2軍は2軍。主力のレベルには程遠いのが現実である。GKホジェーリオ・セーニを除いたフィールドプレイヤー全てを温存したサンパウロが見据える先にあるのは、リベルタドーレスに他ならない。だからといって、この試合には負けてもよいのか?アルゼンチンにおけるリーベルやボカを知れば知るほど、そこに疑問符が打たれる。

 その他の試合では、2位フルミネンセが格下パラナーに破れて勝ち点を伸ばせず。3位ボタフォゴも4位サントスも勝利は得られなかった。代わってサンカエターノを下したインテルナシオナウが2位に浮上している。一方、下位ではリベルタドーレスに意欲充分のアトレチコ・パラネンセも主力を温存した結果、FWマルセリーニョ・カリオカ ( ブラジリエンセ / 元ガンバ大阪 ) のゴールなどで、格下ブラジリエンセに土を踏まされた。

 写真; チームの貴重なゴールを目の当たりにして力強く拳を握るGKラウロ ( ポンチ・プレッタ )。ブラジレイロンに賭ける想いは、強い。

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