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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

開幕の勢いを取り戻せ! アトレチコ、ミネイロンで久々の快勝。
第10節 アトレチコ・ミネイロ 3-1 フラメンゴ

 ブラジル全国選手権は、7月2〜3日に第10節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた アトレチコ・ミネイロ×フラメンゴ は、3-1 でアトレチコ・ミネイロが快勝。実に開幕節以来となる9試合ぶりの勝利を飾った。

 昨年ともに降格争いに終始した者同士の対決となった同試合は、両者とも決定機に欠けるつまらない戦いを演じた。とくにフラメンゴは、中盤でボールをつなごうとせずロングフィードに徹するお粗末な試合運びだった。試合が動いたのは前半ロスタイム。FWマルケスがPKを決めアトレチコ・ミネイロが先制した。負けられないフラメンゴも後半開始早々の49分にFWオビーナのゴールで同点に追いついたが、相変わらず単調な攻撃を繰り返すフラメンゴに活路は見出せなかった。煮え切らない中途半端な試合を勝利に変えたのはアトレチコ・ミネイロだった。77分、FWルイス・マーリオ ( ミネイロ ) のシュートをGKジエーゴ ( フラメンゴ ) が弾いたところに、MFファービオ・ジュニオールが合わせて勝ち越しに成功したアトレチコ・ミネイロは、84分にもFWルイス・マーリオの追加点で勝利を決定づけた。

 アトレチコ・ミネイロは、ここ数試合低迷を極めていたが、この試合ではかすかに浮上のきっかけをつかみはじめているようだ。開幕当初に活躍したMFホドリーゴ・ファーブリをベンチに置き、代わりに若手のFWマルケスを置く思い切った采配に出たチッチ監督の采配がズバリ的中。第1節以来、勝ち星から見放されていたチームは、約1ヶ月半ぶりの快勝で、貴重な勝ち点3を得た。この試合でも勝てないようだと昨年と同じ轍を踏む可能性も否めなかった。それだけに、名門アトレチコ・ミネイロにとって、この1勝は非常に意味がある。しかしながら、以前21位と順位に変動はない。彼らにとっては一戦一戦が勝負だ。開幕の勢いを取り戻せるかどうかは、この1ヶ月にかかっている。

 一方で負けたフラメンゴには、浮上のきっかけすら見えない。この敗戦で今季5敗目を喫したフラメンゴは、順位も19位に落とすなど、国内一の人気を誇るチームとは思えないぶざまな姿を晒している。MFジーニョ ( 元横浜フリューゲルス ) らの抜けた中盤が非常に頼りないのか、今季のフラメンゴはロングボールに徹する単調な攻めが非常に多いのである。攻撃を組み立てる人材さえ、もしいないのであれば、フラメンゴの低迷は必至だ。

 写真; 77分、勝ち越しとなるゴールを決めたMFファービオ・ジュニオールとFWマルケス ( 写真中央 ) 。チッチ監督の絶大な信頼を得ている彼らに、クラブの運命がかかっている。

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