FIFA World Cup 2006 〜FIFAワールドカップ2006南米予選〜 パラグアイ恐怖症を克服。ホビーニョ&ガウーショでセレソン快勝!
第14節 ブラジル 4-1 パラグアイ
2006W杯の南米予選は、6月5日に第14節が行われた。ブラジルはヒオ・グランジ・ド・スウ州の州都ポルト・アレグレにあるエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた ブラジル×パラグアイ は、MFホナウジーニョ・ガウーショ&FWホビーニョの揃い踏み3ゴールなどでブラジルが快勝。首位アルゼンチンとの勝ち点差を1に縮めた。
試合は、戦前の予想通り、守備的なパラグアイを相手にブラジルが攻勢に出た。試合中ほとんどがパラグアイ陣内で行われる「ハーフコート」状態だった。そして迎えた32分、左サイドを駆け上がったDFホベルト・カルロスのクロスが相手の腕に当たりPKを獲得。これをMFホナウジーニョ・ガウーショが決めてブラジルが先制した。先制点をあげて俄然勢いにのったブラジルは、42分にもFWホビーニョがペナルティエリア内でPKを誘発。これをまたもMFホナウジーニョ・ガウーショが決めて 2-0 で前半を折り返した。 後半も、一様に試合の主導権を握っていたブラジルは、70分にMFゼ・ホベルトが得意の左足でミドルシュートを鮮やかに決めてリードを広げると、83分にはMFカカーのスルーパスに抜け出したFWホビーニョがダメ押しの4点目を右足で決め、勝負を決定づけた。パラグアイは、FWロッケ・サンタクルスの1点が精一杯だった。 ブラジルは、数日前にコンフェデレーションズ・カップの辞退を申請したFWホナウドがW杯予選からも外されるという“処罰”が発生。これを受け、DFカフーやFWヒカルド・オリベイラも出場を辞退するのではないかと危ぶまれていた。約4年もの間勝てていないパラグアイ戦、残念ながらホナウドはいなかったが、今のセレソンにはFWホビーニョがいる。ホナウジーニョ・ガウーショとの連携も抜群のホビーニョに対する評価は、日に日に上がり続けている。 パラグアイは、持ち前の守備力でここ数年ブラジルに苦渋を舐めさせていた。2001年以来、ブラジルに負けてないなど相性もきわめてよかった。だが、この日は主審のブラジル贔屓な判定もあり、PKだけで2点を献上する、らしくない試合になってしまった。攻撃でも攻めあぐねていたパラグアイは、63分にFWネルソン・クエーバス ( パチューカ ) を投入し、FWロッケ・サンタクルスとのコンビに期待をかけた。73分にFWサンタクルスがヘッドで1点を返すと、その後はFWクエーバスが得意のドリブルでブラジル守備陣を翻弄するシーンが何度か見られた。しかし、前半のビハインドが響き、パラグアイは約4年ぶりの対ブラジル敗戦を喫してしまった。 次の第15節は、6月7日。パラグアイはホームでボリビアと対戦する。そして、ブラジルは敵地ブエノスアイレスで宿敵アルゼンチンと対戦する。南米予選きっての大一番に、きっと世界中の目が釘付けになるはずだ。
写真右上; PKで2点を叩き出したMFホナウジーニョ・ガウーショ。古巣インテルナシオナウのホームでも臆することなく好プレイを連発した。 |