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FIFA Confederações 2005 〜FIFAコンフェデレーションズ・カップ2005〜

フランスと同じ轍を踏んでいる? セレソン、コンフェデ王者に君臨。
決勝 ブラジル 4-1 アルゼンチン

 ワールドカップのプレ大会として位置づけされるFIFAコンフェデレーションズ・カップは、6月29日に決勝が行われた。ドイツ・フランクフルトのワルド・シュタディオンで行われた ブラジル×アルゼンチン の頂上決戦は、アドリアーノの2ゴールなどで、ブラジルが永遠のライバルを撃破。第2回となる同杯の王者に君臨した。

 試合は早々に動きをみせた。11分に、FWアドリアーノがペナルティエリアのわずか外からシュートを豪快に叩き込み先制したブラジルは、そのわずか5分後にMFカカーが追加点をあげ、試合の流れを一気にブラジルへと引き寄せた。アルゼンチンの必死の猛攻をしのぎきったブラジルは、後半も開始早々の47分にDFシシーニョのクロスをMFホナウジーニョがボレーで合わせると、63分には再びFWアドリアーノが頭で合わせて 4-0 。一方的な展開で得点を重ねたセレソンに負ける余地などどこにもなかった。

 開催国ドイツに土をつけたブラジルは現在、南米予選で2位に甘んじているものの、さすがはワールドカップのディフェンディング・チャンピオンというところを随所に見せつけた。パヘイラの信頼を全面的に預かった選手は、要所要所で仕事をこなしてチームの優勝に貢献。セレソンが世界王者であるという事実をアピールするにふさわしい大会になったのは、疑いの余地もない。
 しかし、来年に関しては多少気になるデータもある。「コンフェデレーションズ・カップで優勝したチームは、翌年の本番では優勝できない」という短期的なジンクスが、昨年のフランス代表の真実から生まれてしまったのだ。とは言え、コンフェデそのものが、まだ2回目と非常に歴史的にも浅い。これが「ジンクス」になるには、翌年のドイツ本大会にてブラジルが敗退することが条件となる。2002年のフランスと同じ轍を、セレソンが踏むかどうかは定かでない。

 対するアルゼンチン代表は、序盤こそ積極的に攻めていた。だが、アドリアーノの先制弾で揚げ足をとられたアルゼンチンは、その後はいつもの調子すら出せずに沈黙。頼みの綱、MFアイマールがヘッドで1点を返すのみにとどまった。クレスポがいない、アボンダンシエーリが、サムエルがいないというのを、言い訳にすべきではないだろう。アルゼンチンが、この日の敗戦を未来にどう結びつけていくのか、注目されるところである。

 写真右上; 優勝トロフィーを掲げるMFホナウジーニョ・ガウーショ ( ブラジル ) 。
 写真左下; この日2ゴールの大活躍でマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたFWアドリアーノ。豪快かつ鋭いシュートで世界中を震撼させた。
 写真右下; セレソンを応援し続けたサポーターも、この日の勝利を素直に喜んだ。

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