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Primera Liga Paraguaya 2005 Apertura 〜パラグアイ1部リーグ〜

サルセード有終の美。セロ・ポルテーニョ、国内リーグ3連覇を達成!
前期第16節 タクアリー 2-2 セロ・ポルテーニョ

 パラグアイ1部リーグは、6月12日に前期第16節が行われた。首都アスンシオンのエスターディオ・ラ・オーラで行われた タクアリー×セロ・ポルテーニョ は、2-2 のエンパテ。この結果、アウェイで勝ち点1を積み上げたセロ・ポルテーニョが、前期リーグを制覇。2004年前期から数えて3連覇を果たした。

 今季リベルタドーレス出場履歴を残した両者がハイレベルな試合を演じてみせた。開始早々、決定機を作り出していたホームのタクアリーが25分にFWラウール・ロマンのゴールで先制すると、36分にはMFセルソ・ゴンサーレスが追加点をあげ、2-0 で前半を折り返した。2位のトレス・デ・フェブレーロの動向も気にかけながら試合を進めていたセロ・ポルテーニョは前半、明らかに集中力を欠いていた。
 だが後半に入ると、セロ・ポルテーニョは息を吹き返し、52分にFWサンティアーゴ・サルセードが鋭いシュートをゴールネットに突き刺すと、そのわずか2分後にもFWサンティアーゴ・サルセードが再びゴールをあげ、一気に同点に追いついた。試合はそのままタイムアップを向かえ、勝ち点1を積み上げたセロ・ポルテーニョ。そして、他会場で行われていた トレス・デ・フェブレーロ×ナシオナル で、2位のトレス・デ・フェブレーロが引き分け、上位2チームの勝ち点差は7のまま変わらなかった。残り2試合でトレス・デ・フェブレーロにも優勝の可能性が消えたため、この瞬間セロ・ポルテーニョが2005年の前期リーグの王座に輝いた。

 セロ・ポルテーニョは、パラグアイ国内でも屈指の名門。昔は国内No.1 の座をオリンピアに独占されていたが、21世紀に入ってからはその座を奪い、人気実力ともに国内随一になった。2004年の国内リーグを前期、後期ともに制して通年王者となった昨年の勢いを、今年も持続していた。
 この前期制覇によって、セロ・ポルテーニョは来年のコッパ・リベルタドーレス2006の出場権を獲得。つい先日に敗退を余儀なくされた同杯の出場権は、とかく嬉しいに違いない。また、今の彼らにとってこの優勝は通過点でしかない。目指すは、後期リーグを制しての「国内リーグ4連覇」であろう。

 だが、そんなパラグアイ王者にも一抹の不安がよぎっている。この前期リーグで得点王街道まっしぐらのFWサンティアーゴ・サルセードが、まもなくJリーグのFC東京へ移籍することが正式に決定しそうなのである。ここ数年の南米サッカー界において、攻撃の絶対的支柱を手放したクラブは、ろくな目に遭っていない。FWテベスをコリンチャンスに放出したボカは、今季国内リーグでかつてない低迷期を迎えている。FWワシントンを放出したアトレチコ・パラナエンセに至っては、今季ブラジレイロン最下位と不調を極めているのだ。セロ・ポルテーニョもまた、同じ轍を踏まないとは限らない。サルセードの穴を埋められるだけの人材確保が、彼らの至上命題となるだろう。

 写真; ワルテル・フレーテス ( セロ・ポルテーニョ / 写真左 ) は、正しいことが 2-2 を終えたアスンシオンのエスターディオ・ロベルト・ベッテーガで確立された遭遇中に、クリスティアン・リベーロス ( タクアリー / 写真右 ) のマークの前でボールを得ようと努力します、そして彼は、セロ・ポルテーニョを2005王者に導いた。

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