準々決勝 2nd.Leg　ティグレスUANL　2-1　サンパウロ

　コッパ・リベルタドーレスは、6月15日に準々決勝 2nd.Leg が行われた。メキシコはモンテレイのエスターディオ・ウニベルシターリオで行われた ティグレスＵＡＮＬ×サンパウロ は、2-1 でティグレスＵＡＮＬが勝利をものにした。だが、２試合合計は 5-2 で準決勝進出を果たしたのは、サンパウロ。グループリーグを席巻し、台風の目と言われたメキシコの虎は、ここで姿を消すこととなった。

　試合は、ティグレスが序盤から攻め立てた。FWデ・ニグリスを軸に幾度となくサンパウロゴールを脅かしたティグレスだったが、GKホジェーリオ・セーニやDFディエーゴ・ルガーノの好守に阻まれた。前半を 0-0 で折り返した後半、61分に試合が動いた。後半からピッチに立ったFWシルベーラが先制弾を叩き込んだ。残された29分で奇跡の大逆転劇を狙っていたティグレスは、74分にもFWシルベーラが追加点を決め、２点差に迫った。しかし、試合終了前の88分に、DFソウザ ( サンパウロ ) にゴールを決められたティグレスは、健闘虚しくリベルタドーレス敗退が決定した。

　ホームのティグレスは、昨年の国内後期リーグで優勝を飾り、栄えあるリベルタドーレス出場のチャンスを得た。グループ６を4勝2分と無敗で突破し、今大会では「台風の目」と呼ばれていた。だが、前節 1st.Leg で 0-4 と大敗。このビハインドが大きく響いてしまった。ティグレスは、スペイン語で「虎」を意味する言葉。メキシコの虎は、準々決勝で姿を消すこととなった。

　対するサンパウロには余裕があった。前節の大勝が決定的なアドバンテージとなり、この日は５点差以上で負けない限り、準決勝進出の邪魔をするものはなかったのである。FWグラフィッチを骨折で欠き、DFシシーニョをコンフェデレーションズカップにとられていたものの、そんな不安要素も 4-5-1 のフォーメーションで、中盤に人数をかけて前線からプレスをかける戦術をとった。これが功を奏した形となり、サンパウロは負けはしたものの大量失点を免れ、２年連続のベスト４進出を果たした。

　サンパウロの次なる相手は、リーベル・プレート×バンフィエール の勝者になる。準決勝では DFシシーニョの穴をどう埋めるかが勝負の分かれ目になるだろう。

　写真右上；　愛するチームの大逆転劇を願いながら、夢叶わず涙したティグレスのサポーター。リベルタドーレスに賭ける思いは、北半球でも変わらない。
　写真左下；　MFヘナン ( サンパウロ / 写真左 ) を削りにいくティグレス。気持ちで負けず試合に勝ったが、ルールに敗れた。