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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

バウティスタの挑発に乗ったボケンセ。黄金時代もここに終焉… 
準々決勝 2nd.Leg ボカ・ジュニオールス 0-0 チーバス・デ・グアダラハーラ

 コッパ・リベルタドーレスは、6月14日に準々決勝 2nd.Leg が行われた。ブエノスアイレスのラ・ボンボネーラで行われた ボカ・ジュニオールス×チーバス・デ・グアダラハーラ は、0-0 のエンパテ。この結果、2試合合計 4-0 でチーバス・デ・グアダラハーラ ( メキシコ ) がベスト4に進出することが決まった。同時に、昨年のファイナリストであるボカがここで敗退することも決定した。

 試合は、20分にはFWギジェルモ・バロシュケロットがコーナーキックに合わせる惜しいシーンを作り出すと、26分にはDFバイアーノのクロスにFWパレルモが飛び込むなど、4-3-3 の攻撃的布陣で臨んだボカが序盤から全力で畳みかけた。だが、GKホセ・コローナを前にして、いくらシュートを放てどゴールを奪うことができないボカは、次第に焦燥感を覚え、攻撃の組み立てがちぐはぐになっていった。1点も奪えないまま迎えた後半30分には、両軍入り乱れての大乱闘が勃発。MFバウティスタ ( チーバス・デ・グアラダハーラ ) とFWパレルモ ( ボカ・ジュニオールス ) の二人にレッドカードが飛び出すなど、殺伐とした試合になってしまった。FW一人を失ったボカは、その後失速。試合はこのときすでに決していたのだった。

 ボケンセで超満員に膨れ上がったラ・ボンボネーラは、スタンドこそ熱気ならぬ殺気に満ち溢れていた。1st.Leg を 0-4 という大敗で折り返したボカが準決勝に進出するためには、5点以上をあげて、かつ無失点に抑えなければならなかった。そのハードルは、ボカにとってあまりに高すぎた。ギジェルモ、パレルモ、そしてデルガードの3トップは、序盤から幾度となくゴール前で決定機を演出しつづけたが、GKホセ・コローナ ( チーバス・デ・グアラダハーラ ) の度重なる好守に阻まれてしまった。さらに、MFバウティスタ ( チーバス・デ・グアラダハーラ ) の度重なる挑発に殺気に乗った FWパレルモにレッドカードが出たことに対し、ボケンセの怒りが爆発。スタンドに物を投げ込むジュゼッペ・メアッツァ状態と化したラ・ボンボネーラは、没収試合を余儀なくされてしまったのであった。せめて前半を 2-0 で折り返すことができていれば、結果はもう少し違ったものになったかもしれない。

 かくして、リベルタドーレスを去ることとなった昨年のファイナリスト。彼らの敗退の主因は、この試合ではない。前節の 1st.Leg があまりにひどすぎた。ただ、それだけだった…。

 対するチーバス・デ・グアダラハーラは、1st.Leg のアドバンテージが大きくプラスに働いたといえる。ホームでの初戦を 4-0 。相手のボカにアウェイゴールを1点たりとも与えないパーフェクトゲームで勝利を飾ったことで、この日のチーバスには、どこかしら余裕が感じられた。ラ・ボンボネーラがかもし出す独特の雰囲気にも呑まれず、堂々たる試合運びができた。予備選からここまでの計12試合を 7勝4分1敗 と、安定した強さでベスト4進出を果たしたチーバス・デ・グアダラハーラ。彼らの勢いを止めるクラブチームは、果たして現れるのだろうか。

 かくして、ボカを一蹴してベスト4を決めたチーバス・デ・グアダラハーラ。準決勝では サントス×アトレチコ・パラナエンセ の勝者と対戦する。

 写真; 75分、レッドカードでピッチを去る際、スタンドから物を投げつけられたMFアドルフォ・バウティスタ ( チーバス・デ・グアダラハーラ ) 。チームはベスト4一番乗りを果たしたが、彼自身は次節の 1st.Leg は出場停止である。

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