ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

揺れるエスタジオ・ド・京セラ。アトレチコ・パラナエンセが先勝!
準々決勝 1st.Leg アトレチコ・パラナエンセ 3-2 サントス

 コッパ・リベルタドーレスは、6月1日に準々決勝 1st.Leg が行われた。パラナー州クリチーバのアレーナ・ダ・バイシャーダで行われた アトレチコ・パラナエンセ×サントス は、大観衆をパワーに変えたアトレチコ・パラナエンセが、逆転でサントスを撃破。勝利をあげて、次週ビラ・ベウミーロへと乗り込むことが決まった。

 ブラジル全国選手権の最下位 ( アトレチコ・パラナエンセ ) と上位 ( サントス ) の対決となった同試合は、双方の調子の差から圧倒的にサントス有利と思われていた。前半12分にアトレチコ・パラナエンセの右側を崩したサントスが、MFヒカルジーニョの右足のシュートで先制すると、エスタジオ・ド・京セラ ( アレーナ・ダ・バイシャーダ ) には落胆の色がにじみ始めていた。だが、25分にDFジャンカルロスのクロスをFWエバンドロが頭で合わせて、GKエナオからゴールを奪うと、アトレチコ・パラナエンセは40分にもゴール前につめたDFマルコンがエナオの逆をつくゴールを決めて逆転に成功した。しかし、負けられないサントスもまた、44分にFWホビーニョとの連携からFWデイビッジが同点弾を決め、2-2 で後半を迎えた。
 後半、前線の選手を投入して逆転を狙ったサントスは、攻勢を仕掛けた。だが、次のゴールを奪ったのはアトレチコ・パラナエンセだった。71分に、MFアンドレ・ホッシャの低めのクロスをFWリーマが合わせて勝ち越しに成功。逆にサントスは、アレーナ・ダ・バイシャーダの空気に呑まれてしまい、同点に追いつくことはできなかった。

 アトレチコ・パラナエンセは今季、絶不調の真っ只中にある。ブラジル全国選手権で唯一5戦全敗と最悪の状態なのだ。FWワシントン ( 現東京ヴェルディ1969 ) 、MFジャジソン ( 現シャフタール・ドネツク ) のような柱が、今年は見当たらない。しかし、そんな中サントスとの準々決勝で先勝したことは、非常に大きい。この勢いが次節も持続するかどうかが注目される。

 サントスのガロ監督は、ハーフタイムにMFゼ・エーリアスに代えてFWチェコを投入。だが、ボランチを1枚削ったこの采配が裏目に出た。71分の失点は、ゼ・エーリアスが退いてできたスペースをMFアンドレ・ホッシャに突かれてのものだった。まさかの敗戦で、次節サントスは必勝が至上命題となる。だが、その次節 2nd.Leg は、FIFAコンフェデレーションズ・カップとの兼ね合いで、DFレオとFWホビーニョがチームを離れるらしい。サントスにとって、次節は厳しい試合になるかもしれない。

 次節 2nd.Leg は、6月15日。ブラジルはサントスのビラ・ベウミーロで行われる。

 写真; 決勝点をあげてチームを勝利へと導いたFWリーマ ( アトレチコ・パラナエンセ ) 。

ブログサイトマップ