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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

事実上の決勝戦。磐石で臨んだリーベルを完封し、サンパウロ先勝!
準決勝 1st.Leg サンパウロ 2-0 リーベル・プレート
 コッパ・リベルタドーレスは、6月22日に準決勝 1st.Leg が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×リーベル・プレート は、MFダニーロの先制弾などでサンパウロが先勝した。

 「事実上の決勝戦」と言われ、南米中の注目を集めた同試合は、序盤からDFアメーリ ( リーベル ) 、DFルガーノ ( サンパウロ ) と両センターバックが相手選手を削りにいくシーンが見られるなど、一進一退のせめぎ合いが続いた。両者とも何度か決定機をつくったが、前半にゴールネットは揺れなかった。
 後半も状況は変わることなく、スコアレスドローの気配が匂い始めたが、76分に試合が動いた。コーナーキックのこぼれ球をペナルティエリア外の左側で拾ったMFダニーロ ( サンパウロ ) がミドルシュートを放つ。これが低い弾道を描いて、GKコスタンソの左手をかすめ、ゴールネットに吸い込まれた。鮮やかな先制弾で勢いにのったサンパウロは、87分にもDFトゥッシオ ( リーベル ) のファウルでPKを獲得すると、GKホジェーリオ・セーニが冷静に決め、サンパウロが 2-0 で初戦をものにした。

 サンパウロには、コンフェデレーションズ・カップによるDFシシーニョの離脱やFWグラフィッチの骨折と不安要素が混在していた。その窮地を救ったのは、数日前に欧州から凱旋移籍を果たしたFWマルシオ・アモローゾ ( 元ブラジル代表 ) だった。前へ前へと突き進む積極果敢なプレイでチームの士気を高めたアモローゾは、南米制覇を狙う上で非常に大きい存在である。

 対するリーベル・プレートは、国内リーグを捨ててまでこの試合に照準を合わせてきたが、この日はそれが報われなかった。前線のファリアスやサラスは何度かサンパウロゴールを脅かしたが、GKホジェーリオ・セーニやDFルガーノらの堅い守備もあり、得点に結びつけることができなかった。リーベルの敗因をあげるとすれば、MFルイス・ゴンサーレスにいつものようなキレが見られなかったことになろうか。

 次節、2nd.Leg は、6月29日にエル・モニュメンタルで行われる。次節で3点差以上で勝たなくてはならないリーベルにとっては、背水の陣である。

 写真右上; チームの快勝に、発炎筒を炊いて喜ぶサンパウリーノ。
 写真左下; 87分、勝利を決定づけるPKを決めたGKホジェーリオ・セーニ ( サンパウロ ) 。

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