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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ホビーニョ放出後に備えた新2トップ、アベックゴールで勝利に貢献。
第9節 サンカエターノ 1-3 サントス

 ブラジル全国選手権は、6月25〜26日に第9節が行われた。サンパウロ州サンカエターノのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サンカエターノ×サントス は、2トップ揃い踏みのアベックゴールなどで、サントスが試合をものにした。

 試合は、キックオフのホイッスルからわずか23秒で、サントスが先制した。DFパウロ・セーザルのロングフィードをゴール前で受けたFWデイビッジが、GKシウビオ・ルイス ( サンカエターノ ) の逆をつくシュートでチームに先制点をもたらした。出鼻をくじかれたサンカエターノだったが25分、左に流れたFWジェアンのグラウンダーのクロスが逆サイドに流れたところを、詰めていたDFアレッサンドロが押し込んで同点に追いついた。だが、ハーフタイム直前にMFヒカルジーニョにPKを決められたサンカエターノは、79分にはFWジオバンニに移籍後初ゴールを決められ戦意喪失。試合はそのままサントスが逃げ切って勝利をおさめた。

 昨年好成績を残しながらセルジーニョ死亡事故の責任を負わされ、勝ち点24剥奪という屈辱を味わわされたサンカエターノは、叶わなかったリベルタドーレスへの出場を目標に、フラメンゴからFWジンバを、パウメイラスからMFクラウデシールを獲得するなど、大幅な戦力補強を敢行。パウメイラスをリベルタドーレスに導いた知将エステバン・ソアーレスを監督に招聘するなど、今年も優勝争いを演じる戦力が整っている。この日はサントスに主導権を握られっぱなしだったサンカエターノだが、新戦力がフィットすれば、優勝争いに加わるだけの力は充分にある。

 対するサントスは、今季のリベルタドーレスでもっかリーグ最下位のアトレチコ・パラナエンセを相手に敗退させられる屈辱を味わった。FWホビーニョのレアル・マドリー行きがにわかに現実味を帯びてきている中で、サントスはホビーニョ放出後に備えオリンピアコス ( ギリシャ ) から、FWジオバンニを獲得。彼とデイビッジの2トップという新しい形をファンに披露した。その2トップがこの日は揃ってゴールをあげ、チームの勝利に貢献。たとえホビーニョがチームを離れても、サントスに戦力ダウンの心配はなさそうである。

 その他の試合では、首位のボタフォゴが、低迷するフィゲイレンセを相手にホームで惜敗。代わってジュベントゥージを下したポンチ・プレッタが首位に浮上した。コリンチャンスに競り勝ったフルミネンセも2位に浮上している。また、リベルタドーレスに備えて主力を温存したサンパウロは、モルンビーでインテルナシオナウに叩きのめされた。

 写真右上; ダメ押しの3点目を決めたFWジオバンニ ( 写真中央 ) 。
 写真左下; 開始23秒で電光石火の先制ゴールをあげたFWデイビッジ。ホビーニョがいなくても、彼がいれば大丈夫?

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