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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ミネイロンの憂鬱は終わらない? クルゼイロ、勝ち点3はまたもお預け。
第9節 クルゼイロ 3-3 バスコ・ダ・ガマ

 ブラジル全国選手権は、6月25〜26日に第9節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×バスコ・ダ・ガマ は、ゴールの奪い合いも 3-3 のドロー。クルゼイロはまたも勝ち点3のチャンスを逃してしまった。

 試合そのものは、クルゼイロのペースだった。9分にバスコのクリアボールのミスキックを拾ったMFロペス ( クルゼイロ ) がシュートを放つと、GKエリベウトン ( バスコ・ダ・ガマ ) の左をすり抜けてゴールネットを揺らせた。たなぼたの先制弾から28分後、今度はDFパトリックがMFマルドナード ( クルゼイロ / チリ代表 ) のクロスに合わせて、2点差としたクルゼイロ。前半ロスタイムにFWアレックス・ジーアス ( バスコ・ダ・ガマ ) に1点を返されるも、54分にDFマルセーロ・バタタイスの追加点で、勝負あったかに思われた。
 だが、FWウィリアムに代わって投入されたFWドミンゲスのクロスをMFモライスが合わせて、バスコ・ダ・ガマが再び1点差に詰め寄ると、85分にはカウンターからFWアレックス・ジーアス、MFモライスとつないで最後はMFゴメスがGKファービオ ( クルゼイロ ) の左手を弾く強烈な弾丸シュートを叩き込み、3-3 の引き分けで試合は終了した。

 クルゼイロは最後まで主導権を握りながら、2点のリードを守りきれなかった。今季は名将レビル・クウピの下、FC東京からFWケリーを獲得するなどバランスのとれた補強を行っており、昨年の低迷を挽回しうる態勢は整ったと思われた。だが、5月22日の第5節以降、チームは3分1敗。1ヶ月以上勝利と縁のない今のクルゼイロは、お世辞にも好調とはいえない。MFアレックス ( ブラジル代表 / 現フェネルバフチェ ) を擁した2003年の頃のような強さを取り戻すには、まだまだ多くの時間が必要だろう。

 対するバスコ・ダ・ガマもまた、ここまで2勝3分4敗の20位と、どうも調子が上がっていない。FWホマーリオをはじめ、FWアレックス・ジーアスら前線を積極的に補強したが、最終ラインがあまりにも不安定すぎるのだ。現在リーグ最多の20失点という不安定な守備を立て直さない限り、バスコ・ダ・ガマに未来はない。

 写真; 54分、ゴール前に詰めていたDFマルセーロ・バタタイス ( クルゼイロ ) が、落ち着いてゴールを決める。だが、クルゼイロはこのリードを守りきれなかった。

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