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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

古豪復活への確かなる布石!ボタフォゴ、首位攻防戦で大逆転劇を演出。
第7節 ボタフォゴ 3-2 ジュベントゥージ

 ブラジル全国選手権は、6月11〜12日に第7節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・ルッソ・ブラジレイロで行われた首位攻防戦 ボタフォゴ×ジュベントゥージ は、ボタフォゴが終盤にFWアレックス・アウベスの2ゴールなどで逆転に成功し、首位を堅守した。

 第6節終了現在で首位のボタフォゴと2位ジュベントゥージ。今季好調同士の頂上決戦は、序盤からハイレベルな攻防が繰り広げられた。スコアボードが動いたのは42分、セットプレーのこぼれ球をDFナウド ( ジュベントゥージ ) がボレーシュートで豪快にゴールネットを揺らし、ジュベントゥージが先制した。そのまま畳みかけたいジュベントゥージは、後半も攻勢を持続。そして53分にFWエニウトンがシュートを放つと、GKジェフェルソン ( ボタフォゴ ) が右手でファンブル。そのこぼれ球にMFラウロが詰めてボタフォゴがリードを2点に広げた。
 だが、敗色に染まりつつあったボタフォゴが、ここから怒涛の猛攻を展開。62分にDFセーザル・プラーテスがゴールを決めると、その5分後にはボタフォゴがPKを獲得。これをFWアレックス・アウベスが落ち着いてゴールマウスに蹴りこみ、2-2 のタイに持ち込んだ。もはや試合の一連の流れは、ボタフォゴに傾いていた。84分、DFチコン ( ジュベントゥージ ) がペナルティエリア内でFWアレックス・アウベスを倒し、ボタフォゴがまたもPKを獲得。FWアレックス・アウベスは、ただ己の仕事を全うするだけだった。

 ボタフォゴは今季、7試合を6勝1敗と快進撃を続けている。その快進撃の軸になっているのが、FWアレックス・アウベスである。昨年は宿敵バスコに在籍していた彼が、今年は昨年以上の働きを見せている。今のところ、ボタフォゴに昨年のような不安定さは感じられない。今の好調を維持できれば、2005年という一年を充実したものにできそうだ。

 対するジュベントゥージは、負けはしたものの、内容は決して悪くなかった。不用意なファウルがなければ、相手にPKを与えることなく勝っていた可能性も充分にあったと言えるほど「いいサッカー」をしていた。代表クラスの選手も、有名な選手も誰一人いないが、そのハンデを団結力でカバーしている。昨年を7位で終え、今年のコッパ・スダメリカーナ出場がすでに決まっているジュベントゥージが、今年狙うのは念願のリベルタドーレス出場権であろう。

 その他の試合では、サンカエターノがブラジリエンセに 2-0 で快勝。パウメイラスは、ゴイアスを相手に敗れた。また、勝ち点11同士のクルゼイロ×ポンチ・プレッタは、アウェイのポンチ・プレッタが 1-2 で勝ち、一気に3位まで上がってきた。

 写真; 昨年とは打って変わって好調のボタフォゴ。古豪復活にかける想いは、相当強いようだ。

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