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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

テベスを欠いたコリンチャンス、結束は固く、いと強し。
第7節 コリンチャンス 4-2 フラメンゴ

 ブラジル全国選手権は、6月11〜12日に第7節が行われた。モジ・ミリンのエスタジオ・ウィウソン・ジ・バーロスで行われた コリンチャンス×フラメンゴ は、FWジョの2ゴールなどでコリンチャンスが試合を制した。

 試合は、昨年から前線を引っ張ってきたFWジョが、結果を出した。23分に前線をかきまわしてがら空きになったゴールマウスにボールを流し込み先制すると、後半にも52分にFWアブーダが追加点をあげ、試合の主導権を握った。コリンチャンスは、その後も食い下がるフラメンゴを突き放し、78分にMFホージェル、83分にはFWジョがこの日2点目となるゴールを決めて、計4点とテンポ良くゴールを量産して、勝利をものにした。フラメンゴは、FWファビアーノ・オリベイラが74分に反撃ののろしをあげる1点を決めたが、彼自身が2枚目のイエローカードで退場になるなどして自滅した。

 コリンチャンスは、テベスのいぬ間に新たな逸材が台頭してきた。FIFAコンフェデレーションズカップに召集されたFWテベスに代わって先発に抜擢されたFWアブーダが、キレのある動きで前線をカバー。自らゴールをあげただけでなく、FWジョのゴールを2度アシストするなど、献身的なプレイでチームに貢献していた。MFグスターボ・ネーリも右サイドに定着するなど、徐々にチームとしての形が見えつつあるコリンチャンス。テベスがいないほうが、むしろ良い成績を残せるのかもしれない。上昇気流に乗るのは、これからと思われる。

 対するフラメンゴは、ここで勝ち点を積み上げて弾みをつけておきたかったところだが、奮闘の甲斐なく無惨に敗れ去った。ブラジル国内で人気を二分する対決で勝利をあげることはできなかった。ビッグネームに頼らない若手主体のチームに入れ替わった今年もまた、ジーコ ( 日本代表監督 ) らを擁した80年代の黄金時代とは程遠い姿をさらしている。昨年のようなどん底にはないが、イレブンの連携が確立するまでにはあと数年の月日を要するのではないだろうか。国内No.1の人気を誇る名門の、復活の日はまだ遠い。

 写真; 最近頭を丸めたMFホージェル ( コリンチャンス / 写真左 ) は、3点目となるゴールを決めてチームの勝利に大きな貢献を果たした。

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