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Primera Liga Argentina 2004/2005 〜アルゼンチン1部リーグ〜

それぞれに異なるプライオリティ。ベレスが優勝へまた一歩前進!
後期第17節 リーベル・プレート 0-1 ベレス・サルスフィエール

 アルゼンチン1部リーグは、6月18〜19日に 2004-2005 シーズンの後期第17節が行われた。ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×ベレス・サルスフィエール は、FWルーカス・マルティン・カストロマンのあげた1点を守りきったベレス・サルスフィエールが首位の座を堅守した。

 試合は、リーベルプラテンセにとってフラストレーションのたまる展開だった。試合開始早々にベレス陣内に攻め込んだリーベルだったが、MFパティーニョのシュートが大きく枠を逸れ、ゴールならず。その直後から攻め込まれるシーンを何度も迎えた。リーベルは失点こそ回避していたものの、反撃の糸口すら見えない“迷走”状態のまま右往左往していた。その迷いは、やがてプレイにも表われ、19分にDFハビエル・ガンドルフィ ( リーベル ) が故意にハンドを犯したとしてベレスにPKを与えた。先制のチャンスを得たベレスは、現在絶好調のFWルーカス・マルティン・カストロマンが冷静にゴールネットに流し込み、先制点をもぎとった。その後スコアボードが動くことはなく、1-0 でベレスが貴重な勝利をあげた。

 リーベルにとってのプライオリティ ( 優先順位 ) は、リベルタドーレスにあるのが明らかだった。先のリベルタドーレスと比較すると、スタメンはGKコスタンソ以外すべてメンバーが入れ替わっていたのである。FWファリアス、MFガジャルド、MFルチョはもちろん、MFマスチェラーノ、DFアメーリ、MFサパータらも試合に出さない、徹底した主力温存に徹したリーベル。この日の敗戦は、起こるべくして起こったのであった。リーガを捨てた以上、リベルタドーレスで負けることは絶対に許されない。

 対するベレスにとっても、この勝利は起こるべくして起こった。現在首位を走っているこのチームの目標は「後期リーグの優勝」。これこそが何よりのプライオリティなのだ。これだけ目標が明確で、かつ相手が2軍なら、ベレスに負ける要素は見当たらない。FWカストロマンを中心に、FWローランド・サラーテ、MFホナス・グティエレス、DFフエンテスらも好調を維持しており、体制も磐石である。早ければ次節にも、ベレスの優勝が決まるだろう。

 その他の試合では、前節6点をあげ大勝したラヌースが、2位ラシンに 2-0 と完敗。ヒムナシアに敗れた3位アルセナルに代わって、エストゥディアンテスが3位に浮上した。また、前期優勝のニューウェルスにも負けたボカは、順位を15位にまで大きく落としている。

 写真; この日唯一のゴールを決めたFWルーカス・マルティン・カストロマン。ラツィオ ( セリエA ) でもまれた経験を生かし、ベレス快進撃の原動力になっている。

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