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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

「二兎を追う者は一兎も得ず」 コリンチャンス、元戦友リエジソンにフラれる。
MSI のコリンチャンス大改造計画 第9弾

 先日、アルゼンチンの天才ボランチを獲得して調子にのっているコリンチャンスのメイン・スポンサー MSI が、今度はFWリエジソン ( スポルティング・リスボン ) にもオファーを出していたことがわかった。しかし当のリエジソン本人は、古巣でもあるコリンチャンスからの話に否定的な発言を示した。リエジソン獲得の野望は、現実味を帯びることなく消え去ったようだ。

 リエジソンは、優れた得点嗅覚を兼ね備えた点取り屋。今季は、FWジョアン・ピント ( 元ポルトガル代表 ) やFWジャルデウらをおしのけて、ポルトガルの名門スポルティングでポジションを確立。UEFAカップでも9ゴールを叩きだし、スポルティング決勝進出の原動力となっていた。そのリエジソンに、いち早く目をつけたのが「ブラジル人の逆輸入総合商社」こと MSI だった。

 しかし、オファーを受けた当事者リエジソンは、MSI から提示された巨額のオファーにも動じず、リスボンのラジオ局「TSF」の記者に対して、次のように語った。
 「コリンチャンスへの復帰? いや、それは全く考えてないよ。ぼくは欧州の厳しいシーズンを戦い抜いたばかりだからね。まだスポルティングとの契約もあと1年残っているし、正直なところ、今は休暇が欲しいだけ。 ( コリンチャンスからの ) オファーにも興味はないかな。」
 どうやら、リエジソンにとっては、ビッグマネーよりも時間のほうが大切なようである。

 かくして、リエジソンから一方的にフラれた形のコリンチャンス。奇しくも、UEFAカップ決勝で同じ舞台に立っていたFWバグネール・ラブとの折り合いも、未だ決着には至っていない。
 「二兎を追う者は一兎も得ず」とは、まさにこのことである。

 写真; UEFAカップで9ゴールをマークし、その名を世界中に轟かせたFWリエジソン。

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