MSI のコリンチャンス大改造計画　第８弾

　ブラジル全国選手権でアルゼンチン人監督を更迭したコリンチャンスが、アルゼンチン人選手を新たに獲得した。注目されたその選手の名前は、リーベルの天才ボランチであるMFハビエル・マスチェラーノ。次々にアルゼンチン人獲得を目論むコリンチャンスの動向に対するアルゼンチンの反発は、もはや必至の状況だ。

　コリンチャンスは第４節終了現在、勝ち点４で18位に甘んじている。大型補強とは程遠い成果に、今季すでに監督を２度も更迭するなど、深刻な状況にあった。まだまだ始まったばかりのブラジル全国選手権で、これ以上の低迷は許されない。その打開策として獲得されたのが、アルゼンチン代表の将来を担うであろうマスチェラーノだった。

　マスチェラーノは、1984年生まれの20歳。名門サン・ロレンソでプロデビューを果たし、2003年にFIFAワールドユースUAE大会で一躍脚光を浴びると、リーベルに移籍し、一気にスターダムにのし上がった。2004年のコッパ・アメリカからＡ代表にも定着した。アルゼンチン代表でマラドーナの10番と並び称される「５番」を、不動のものとしている。

　そのマスチェラーノは現在リーベル・プレートで国内後期リーグとリベルタドーレスの両方で頂点を狙っている最中だ。そのため、マスチェラーノが実際にコリンチャンス入りするのは、早くともリベルタドーレス終了後の７月になるらしい。
　にもかかわらず、今この時期に MSI はマスチェラーノ獲得を発表。時期尚早の記者会見に、リベールプラテンセの反発は必至と思われる。

　写真；　「レドンドの再来」とまで言われるほど高い評価を得ているアルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ。