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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

北半球の「風」は強烈。メキシコの3強、揃って決勝トーナメント進出。
グループリーグ第6節 グループ8 パチューカ 2-0 スポルティング・クリスタル

 コッパ・リベルタドーレスは、5月4日にグループ8の第6節が行われた。パチューカのエスターディオ・イダルゴーで行われた パチューカ×スポルティング・クリスタル は、2-0 で勝ち点3を得たパチューカが、最終節でグループリーグ突破に成功した。

 両者の気迫が互角にぶつかり合ったこの試合を左右したのは、観客の後押しだった。厚いサイド攻撃を展開したパチューカは、開始早々の3分に右サイドバックのDFアルベルト・ロドリゲスが深い位置からクロスをあげると、ゴール前に飛び込んできたMFセルヒオ・サンターナが豪快にゴールネットを揺らして先制。早い時間でのゴールで勢いを増したパチューカは、37分にもMFアンドレス・チティーバが中央からスルーパスを供給すると、FWハレー・ボルゲッティがキーパーの足元を狙ったシュートで追加点をあげた。絶対に勝たなければならないスポルティング・クリスタルは、最後までゴールを狙う姿勢を崩さなかったものの、余裕をもっていたパチューカ守備陣を困惑させるまでには至らなかった。

 パチューカは、この勝利で3勝1分2敗の勝ち点10となり、堂々のグループ2位通過を確定させた。開幕戦を黒星でスタートしたものの、FWネルソン・クエーバス、MFセルヒオ・サンターナらのスピードを生かした切れ味鋭いサッカーで、強豪を次々と撃破した。彼らのグループリーグ突破の鍵となったのは、やはり 3-1 でボカを破った第3節にあるだろう。
 今季はパチューカ以外でも、ティグレス ( グループ6首位通過 ) 、チーバス・デ・グアダラハーラ ( グループ7首位通過 ) と、メキシコ勢の強さが目立っている。北半球からの使者の、決勝トーナメントでの活躍が今から楽しみだ。

 片やスポルティング・クリスタルは、開幕戦を白星で飾りながらグループリーグ敗退の憂き目に遭ってしまった。この日はアウェイの洗礼を浴びて沈黙、1点も取れず敗れ去った。彼らの運命もまた、ボカによるところが大きかった。いくら相手が強豪とはいえ、ホーム、アウェイともに 0-3 の完敗では、グループリーグ突破は難しい。

 この結果、グループ8は、ボカ・ジュニオールス ( アルゼンチン ) と、パチューカ ( メキシコ ) の2チームの勝ち抜けが決まった。
 決勝トーナメント1回戦は、5月18日に 1st.Leg が行われる。

 写真; MFホセ・モイセーラ ( スポルティング・クリスタル ) のマークを振り切るFWネルソン・クエーバス ( パチューカ / 写真左 ) 。

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